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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日23:00-、毎週日曜21:30-、などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.92~ジャズ入門~】

 4月と言うのは入学、入社など新たなスタートとなる月。街には新人が溢れる訳だが、我が“テイスト・オブ・ジャズ”もここ数年、この時期にはジャズ入門番組を放送している。登場したゲストは青木和富、大村幸雄、岩浪浪三などと言ったジャズ評論家の面々で、それぞれが考えるジャズ入門に相応しいアルバムを4~5枚用意してもらって、ジャズは決して難しいものでないことを語ってもらっている。今年はこのテーマに丁度よいジャズ本が出たので、その著者に来てもらうことにした。登場するのはジャズ記者と自称している富澤えいち氏で、その教本は”頑張らないジャズの聴き方“(ヤマハ・ミュージック・メディア)
 ”。
 
 ジャズ記者歴30年”と言う彼は、この本でジャズに親しむA~Zまでのステップを示し、これによってジャズに親しむことが出来ると言う、どこかの予備校の教科書のようだが、これが中々に面白くて示唆に富み、為になるお得な本なのである。一見こわもての風貌ながらも実にダンディでもある彼は、“ジャズ・ライフ”を中心に様々な雑誌などに寄稿しているジャズ・ライターで、今までの権威あるジャズ評論家とはちょっと異なった、興味深いジャズ入門観を披露してくれた。
 
 特に興味深かったのは、あの井上陽水をインタビューした時に、陽水が好きだと言うことから、彼自身も関心を持ったという欧州の歌姫、アン・バートンを取り上げてくれたこと。アン・バートンの『ブルー・バートン』と言うアルバム、同じ欧州の歌姫カーリン・クローグの諸作と並んで、ぼくの大好きなボーカル作品。陽水さんもごひいきとは、嬉しい限りである。そして番組のラストに彼が選んだのは、J-ジャズの注目かっとび男、スガダイロー。いわゆる難解とされるフリー・ジャズに属するダイローだが、“最近の若い人は垣根も無く何でも受けいれるんですよ…”と言う発言、心強い限りである。この富澤氏のジャズ入門講座は4月7日に放送予定です。


富澤えいち氏


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