お知らせ:

テイスト・オブ・ジャズ

番組へのお便りはこちら

「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日23:00-、毎週日曜21:30-、などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.73~SSW~】

 ジャズしか聴かない方には、“SSW”といっても何のことか分からないだろうと思うが、今この“SSW”がジャズ・ボーカルの世界を大きく変えつつある。種明かし(と言うほど大げさではないが…)をすれば“SSW”とはシンガー・ソング・ライターの略。こう聞けばなーんだとなる向きも多いはずだが、あの一大旋風を巻き起こしたノラ・ジョーンズ以降、この“SSW”がジャズ・ボーカル界を席巻しているといっても良いだろう。

 日本でも高田みち子を始め結構ジャズ系SSWが登場しており、その筆頭は日本のジョニ・ミッチェルとでも言えそうな島根在住の浜田真理子だが、ぼくがお勧めしたいしたいのは、今関西で活躍中のAsa festoon
 
 日本人離れした芸名の彼女(Asaは本名)、ここ数年は新譜が出ていないようだが、これまでにオリジナルやカバー・アルバムなど全部で7枚ほどの作品を、インディーズから出している素敵なジャパニーズSSWである。ぼくが彼女の存在を知ったのは5年ほど前で、ある知り合いからあのロベルト・フォンセカ(現在のキューバを代表するジャズ系ピアニスト)がプロデュースをてがける日本人のSSWがいると紹介され、そのデビュー作と2枚目の『睡蓮』を聴かせて貰った時だった。フォンセカのプロデュース作もちょっと変わった味わいで面白かったが、なにより2枚目の『睡蓮』に惹かれ、直ぐにアルバムを買い求めた。 

 それからその活動が気になっていたが、最近は余り東京でのライブも無いようだった。そしてこれも偶然に、彼女のブログを見る機会があり、ぼくとしては始めてブログを通して、番組に出てもらえないか…、とオファーし、快諾を頂いたのが今年の春頃。ただ彼女が上京する機会が無く、ようやく出演して頂けたのが今月の半ばのこととなった。そのオン・エアーは来週末26日の予定。

 会ってみると関西人らしい気さくでチャーミングな方で、その透明感と浮遊感を持った、独特な歌の世界とちょっと似てる部分もあって、大いに気に入りました。以前には浅草のジャズ・コンペにも参加して受賞したこともあったらしいが、ぼくもあのコンペティションの立ち上がり頃に関係していただけに、懐かしくも嬉しくもあった。このところ新作が出ていないのは残念だが、曲は結構溜まっているとも言う。どこかの会社から新譜を出せるように、ぼくもお手伝いしたいと最後に彼女と約束した。このCD不況時にどうなるかわからないが、知り合いのプロデューサーに話をしてみるつもりだ。せっかくその素敵な歌の世界を、もっと音楽好きな人達に知ってもらうためにも、久々にちょっと頑張ってみるかなー。


Asa festoonさんと山本アナ


お知らせ

お知らせ一覧