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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30+再放送毎週日曜日20:00-20:30でオンエアー。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.51~本場のジャズを東京で~】

 もう10年以上NYに行っていない。やはり寂しい気もするが、前ほどどうしてもと言う気にもならない。行けば後輩や知り合いなどが数名ほどいるので、宿も確保できるのだが、何か億劫になってしまう。これも年令を取ったせいなのだろうが、良くないことだ。NYのジャズ・クラブと言うと、グリニッジ・ヴィレッジに多く集まっており、その代表格が言わずと知れた「ヴィレッジ・ヴァンガード」。なかでもこのところ注目を集めているのが“スモールズ”である。まだ誕生して10年にもなっていないはずで、ぼくは当然そのクラブを覗いたことが無いのだが、「ヴァンガード」のような観光客中心ではなく、かなり意欲的な編成でコアなファンにも注目を集めている。

 ぼくがこのクラブに注目したのは、ここでのライブをアルバムとして積極的に紹介しており、10数枚あるライブ・アルバムは”ディスク・ユニオン”が直輸入の形で出しているのに気付いてからのこと。それらはNYのコンテンポラリーなジャズ・ミュージシャンを、わけ隔てなく取り上げており、その姿勢も良しだったし、内容もなかなかのものだったから…。このクラブ、どうやらそのまま大分“スモール”な規模なのでこんな命名にしたようだ。

 実はそれに気がついたのはここから生中継されるライブ映像を見てからのこと。現地時間の夜7時半頃から夜中の2時ぐらいまで、最初はピアノやギターのソロ、そしてメインのユニット、最後は夜中のアフター・セッションと3部構成で、どうやらそれぞれで客が入れ替わるようにも見える。そしてそのステージは客でさえ目の前にいるくらいぶつかりそうな狭さだが、これもまた興味深い。日本時間だと朝の9時半ぐらいから。普通のサラリーマンはちょっと難しい時間だし、乱すとほかのことができなくなってしまうが、やはりNYのクラブから生中継と言うと何かワクワクしてしまう。是非皆様も一度視聴されてみるといいと思いますよ。それにしてもNYにまたまた行きたくなってしまいました。


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