お知らせ:

テイスト・オブ・ジャズ

番組へのお便りはこちら

「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日19:30-20:00(再放送毎週日曜日20:00-20:30)好評放送中です。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.38~生涯一ドラマー・パート2~】

 先日50才になった記念として、生涯たった1枚のリーダー作品を作り上げたドラマー、タージこと田鹿雅昭のことを紹介したが、もう一人彼よりも年配で、日本のポップ~ジャズ・シーンのドラミングを長年担当してきた大ベテランが、その集大成として初めて作ったリーダー・アルバムを携え、スタジオに遊びに来た。
 
 海老沢一博。スマイリー小原やブルーコーツなど、最盛期のビック・バンド畑で長年活躍し、同時にスタジオ・ドラマーとして加山雄三からドリフターズ、黛ジュン、弘田三枝子など、多くのヒット・チューンのドラマーでもあった人。彼は日本を代表するジャズ・ディーバ、ペコこと伊藤君子の御主人でもあるのだが、この10年余りはジャズ一筋の生活で、ペコちゃんからも“ジャズ・ドラマーとして1枚はアルバムを作るべきじゃないの”とも言われ、一念発起して今回リーダー・アルバムを作り上げたという次第。

 スタジオ・ドラマーの頃は実に給料も良く羽振りも良かったが、それに満足してしまったのがジャズ・ドラマーとして大成しなかった理由だと反省しきりだが、いやいやどうしてそのリーダー作『スウィングしなけりゃ意味無いね』は、タイトルだけ見るとお気軽な感じもあるが、ジョン・コルトレーンやソニーロリンズのナンバーなどを小池修、竹内直といったツイン・テナーで取り上げたグルーヴ感と、ジャズ・スピリットに溢れた好アルバムで、ベテラン海老沢の意気込みがダイレクトに感じ取れるもの。最近はビッグ・バンドのKEEPGOINGで全国を飛び歩いているという好漢・海老沢の愉しいジャズ談義を、アルバムで是非聴いてみてくださいね。


お知らせ

お知らせ一覧