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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日19:30-20:00(再放送毎週日曜日20:00-20:30)好評放送中です。番組進行は山本郁アナウンサー。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.29~エリン・ボーディー~】

 長い歴史を誇るポップ・ミュージックの最高峰=ジャズ。そのジャズも21世紀になって、色々と変化を見せている様でもある。その顕著な分野がジャズ・ボーカルで、日本では数多くの女性シンガー達がいわゆるジャズ・クラブやバーで、相変わらずのスタンダード・ソングを歌い捲くり、名刺代わりのアルバムを発表したり…。と、少しの変化も無く一見華やかにも見えるが、実態はお寒い限り…。

 しかしアメリカやヨーロッパに目を転じてみると、ジャズ・ボーカルの分野は大きく変わりつつある。そのキーポイントになるのがノラ・ジョーンズ。グラミー賞も獲得した人気シンガーでもある彼女は、ジャズとポップスの壁を打ち壊した存在で、その唄がジャズかどうかは、人によって意見が分かれるところではあるが、”ノラ・ジョーンズ以前と以降“と言った表現がなされるほど、旧態依然としたジャズ・ボーカルの世界を、大きく変化させる契機となった存在でもある。ジャズにポップ、ロック、フォークなど様々な要素が入り混じった、新種のシンガー・ソング・ライターでもある彼女の出現によって、以降数多くにニュー・タイプのジャズ系シンガー・ソング・ライターが登場し、ジャズ・ボーカルの世界は大きな変化を迎えることになった。

 そうしたノラ以降のジャズ・ソンガーの一人に、エリン・ボーディーと言うシンガーがいる。アメリカ中部出身の彼女は、もう既に9枚ほどのアルバムを出している(日本盤は3枚)中堅で、大学ではジャズを専攻したが、フォークやカウントリーなども歌うオールラウンドのシンガー。その彼女が丸の内の”コットン・クラブ“での公演のために来日、番組にも是非出たいというで、先日楽屋を訪ねてインタビューを行った。大柄だが愛くるしい性格の人で、色々しゃべってくれたが、自分はシンガー・ソング・ライターであっても、その根底はやはりジャズなんだと言い切った辺りは嬉しくもあった。最新アルバム『フォトグラフ』から4曲ほど紹介してくれたが、番組では山本アナがその訳詞を読むことになっている。エリンの登場は22日のジャズの時間。乞うご期待。


エリン・ボーディーさんと山本アナ


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