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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日19:30-20:00(再放送毎週日曜日20:00-20:30)好評放送中です。番組進行は山本郁アナウンサー。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.26~今年の一枚~】

 例年だとこの時期は、SJ誌のジャズ・ディスク大賞の選考に入っており、アルバムの順位付けに四苦八苦しているのだが、肝心のSJ誌が霧消してしまい、代わりの“ジャズ・ジャパン”誌では、特にアルバムのランク付け等はやらない様なので、今のところはゆっくりと1年を振り返っているところ。とは言ってもジャズのサイトなどから、今年の1枚を推薦して欲しいなどと言う依頼も結構あり、やはりベスト・アルバム位は、ジャズ・ライターとして考えておかねばならない様だ。

 そんな時にぼくが推薦するのは、大西順子の新作『バロック』。久々のNY録音で、ニコラス・ペイトン(tp)、ジェームス・カーター(sax)、ハーリン・ライリー(ds)などの、超一流ミュージシャンを使いこなし切った女丈夫振り、“さすが順子、やるもんだねー”と喝采を上げたくなる格好良さ!この凄い面子をNYから呼び集め、一回きりのライブを行った渋谷でのステージも見事だった。やはり上原ひろみと大西順子。飛びぬけて個性派でもある、この2人のアマゾネスに牽引される現在のシーンは、強烈に女上位でもあるようだ。

 ぼく自身の個人的愛聴盤はやはりラテン・ジャズもので、超絶技巧のピアニスト、ミッシェル・カミロのフルバンド・アルバムと、ラテン・ジャズ・トロンボーン奏者(ジャズでも活躍する)のコンラッド・ハーウイッグのハービー・ハンコック作品集。こちらはNYの”ブルーノート”のライブで、愉しくもエキサイティングなサウンドが繰り広げられており、カミロのフルバンド作も、故郷、ドミニカでのライブ。やはりラテン・ジャズはライブが一番なんですね。


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