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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日19:30-20:00(再放送毎週日曜日20:00-20:30)好評放送中です。番組進行は山本郁アナウンサー。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.25~ジャズ・ディズニー~】

 そろそろクリスマスも近い。ぼくは行ったことはないのだが、東京ディズニー・リゾートも、かなりな人を集めているに違いない。東京に住んでいて、ディズニー・ランドに行ったことがないとは…、大変に珍しいと良く言われるのだが、出かける予定がないからどうしようもない。東京ディズニー・リゾート自体は、オープンの時から招待状をもらい、その後も何か新しい仕掛けが出ると、そのお披露目招待などを受けたものだが、一度も行っていない。

 と言うのも今を遡る40年ほど前、最初にアメリカ本国に行った時(NYでのジャズ体験がメインだったが)人に連れて行かれて本場のディズニー・ランドに行き、演出内容に性が合わなかったのが原因なのだが…。あの頃はまさにこのアミューズメント・パーク自体が、米キャピタリズムの権化・象徴のようにも見え、その猥雑さなども含め、ぼくとは全く無縁の場所と決めてしまった感がある。

 まあディズニー・ランドそのものは、どうでもよいのだが、本家のディズニー映画の音楽だけは素晴しいものが多い。その殆どはいわゆるスタンダード・ナンバーとして、今も演奏され歌い続けられている。先日、御茶の水の中古レコード・ショップを覗いてみると“ジャズ・ディズニー集”と言うアルバムが、廉価で売られていた。主役は才人、ギル・ゴールドスタイン。ピアニストでアコーディオンも上手、アレンジャーとしても一流の才覚を発揮と言う、素晴しいミュージシャン。ゲストもランディー・ブレッカー(tp)やパット・マルティーノ(g)と腕利きが揃う。これは買いだなと思って直ぐに手に入れたのだが、まさに正解。“星に願いを””不思議の国のアリス”など、実にチャーミングな演奏が並び、しばし童心に戻ってしまった。こうしたディズニーのジャズ化アルバムは好むこともあるが、そのどれもがなかなかの佳品揃い。

 ディズニー自身は、何かと問題の多い男だったようだが、その作り出す音楽は素晴しい。音楽を聴きながら、色々と考えさせられる


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