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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日19:30-20:00(再放送毎週日曜日20:00-20:30)好評放送中です。番組進行は山本郁アナウンサー。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.24~山本隆~】

 このコラムでも再三書いているように、今やCDの売り上げは激減、若い連中の音楽の聞き方も大きく変わりつつある。それはジャズも同様で、NYの知り合いの多くが、CDショップが無くなってしまい、ジャズがどうなっているか分からないと嘆いている程…。

 そんな中にあって“ディスク・ユニオン”は元気である。首都圏にしか店舗が無いのが今イチだが、恐らくここだけはCD多難時代にも生き残るに違いないとも噂されており、この11月末にはお茶の水ジャズ店を移転し、“ジャズTOKYO”と言う名前で世界最大クラスの専門店に作り変え、オープンさせた。
 
この”ディスク・ユニオン”でのジャズ担当といえば、山本隆氏。ぼくは山本”聞き上手”隆などといって雑誌に紹介しているが、世界に名の轟いたジャズ・バイヤーで、ジャズについては実に詳しい男でもある。その彼が今度“ジャズ・パースペクティブ”と言った新雑誌を刊行した(ディスク・ユニオン社刊)。編集は彼一人で、彼の趣味・趣向が強く反映されたマニアックな雑誌だが、表紙には北欧の美しいシンガーのポートレイトを使ったり、なかなか小洒落た体裁のジャズ雑誌に仕上がっている。特集も北欧とオーストラリアのジャズ、それとコレクター探訪などと彼の好きなように編集しており、”タバコ・ジャケットの楽しみ”などというマニア好みの特集もある。これはジャケットにタバコを吸ったている人物をあしらったジャズ・アルバムは、おおむね出来がいいと言う、マニアの言い伝えを検証したものだが、確かにそのとおりでどれもいいアルバムが多く、ジャケットも秀逸。

 そんな編集長の山本隆氏は、年に1~2回番組に遊びに来て、評判の輸入盤などを紹介してくれるが、今回も今年よく売れたお勧め輸入盤を5枚ほど携え、スタジオに遊びに来てくれ、新雑誌の紹介もした。その模様は12月11日オン・エアーされる。好漢のお話とお勧め盤、是非聴いて欲しいものです。よろしく。


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