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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日19:30-20:00(再放送毎週日曜日20:00-20:30)好評放送中です。番組進行は山本郁アナウンサー。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.21~佳境~】

 この11月から来年初頭にかけては、1年で最も心ワクワクの時期である。あるものがこの時期に佳境を迎えるのだ。

 ぼくはハードボイルド本、山歩き、温泉めぐりなど趣味は結構あるほうで、その際たるものがジャズなのだが…(今はかなり本職に近くなってしまったが…)。ではその中で一つを選べと言われると、どうもラグビー観戦と言い切ってしまいそうだ。それも“荒ぶる”早稲田ラグビーである。今年も夏は菅平に練習試合を観に2回ほど上がって来たし、公式試合はよほどのことが無い限り、全て観るつもりである。即ち早稲田ラグビー・フリークなのだ。昨年は大学選手権、悔しい思いをしたが、今年は間違いなく優勝してくれるものと信じている。

 このラグビー、今やマイナースポーツで、いささかジャズと似た状況にあるが、おじさん族には応えられないスポーツなのだ、このラグビーとジャズ、余り関係ないように思えるのだが、この2つを結びつけ、あるジャズ組曲を作ってしまった男がいる。ぼくの早大ジャズ研の後輩で、日本を代表するシンガーの一人、丸山繁雄。彼と同時代に早稲田の主将として活躍し、後には全日本のキャプテンも務めた石塚武生のラグビーに賭けるひたむきな姿に丸山は感銘を受け、3部になるラグビー組を作り、その一部分では自身も歌っているのである。これは恐らく世界でも珍しい、ラグビーとジャズの結合例で、30年ほど前に出された彼のアルバム(廃盤)には、3部作の完全版が収められている。

 その主役の石塚だが、昨年まで茨城県の常総学園という学校のラグビー部監督をしていたが、昨年夏突然心筋梗塞で亡くなってしまった。練習に出てこないので知り合いが見に行ったら、ベットで亡くなっていたのだと言う。まだ50台半ばのはず。好い選手で好い男だった。本当に残念である。合掌!


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