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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日19:30-20:00(再放送毎週日曜日20:00-20:30)好評放送中です。番組進行は山本郁アナウンサー。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol⑭~ダイキムジカ~】

 CDの売れ行きが芳しくないと言われて久しいが、どうもそれはジャズでも同じ状態のようだ。音楽の聴き方が劇的に変化してしまった為に、もうCDなども用済みになってしまうかも知れないが、寂しい限りである。既存のレコード・カンパニーも、新譜リリースに相当消極的になってしまっているようだが、そんな中にあって、ミュージシャンが自身のレーベルを立ち上げ、自分自身だけでなく仲間や後輩のアルバムも積極的にリリースする、意欲的で嬉しい動きも最近は見られるようになっている。その先鞭をつけたのが、今や日本を代表する中堅で、人気・実力共にトップのベーシスト、安カ川大樹

 彼は既存のレコード会社のやり方に飽き足らなくなり、自身のレーベル、ダイキムジカを立ち上げ、彼が気に入っている実力派たちのアルバムを積極的にリリースし始め、現在までに10枚近いカタログが揃っている。これ等のアルバムは、良質な音楽を愛する人達の為にと言うコンセプトで作られ、その新鮮なサウンドやジャケットなど丹念な仕事振りが、各方面から高く評価されている。その彼が自身のベース・ソロ・アルバムと、彼自身が押しているアメリカ帰りの若きサックス奏者、西口明宏を伴って、スタジオに遊びに来た。彼自身のアルバムもすばらしいが、ボストンのバークリー音楽院帰りの西口も新しいサックスの音世界を切り開く逸材で、意欲に溢れた気持ち良い好青年だった。
 
 安カ川君のような存在を見るに付け、未だジャズは捨てたものでないという感じを、改めて強く持った。頑張れ“ダイキムジカ”、10月2日の我が“テイスト・オブ・ジャズ”では、これからもこうしたジャズの新しい動向を、積極的に取り上げ、応援して行くつもりです。


(左)安カ川氏(右)西川氏


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