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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日19:30-20:00(再放送毎週日曜日20:00-20:30)好評放送中です。番組進行は山本郁アナウンサー。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol⑩~ECMカタログ~】

 ジャズと言う音楽は、20世紀最高のポピュラー芸術で、今世紀にはいっても高い人気を保っているが、気になるのはいささか本家のアメリカが元気の無いこと。それに対し欧州や日本のジャズの方が、どうも勢いがありそうにも思える。特に人気のジャズ・ピアノの分野は欧州勢が有力で、注目株は欧州勢で、アメリカは形無しの感がある。

 そんな欧州ジャズを長年にわたって牽引してきたのが、独特の知性的なクリスタル・ジャズ・サウンドを誇る“ECM”レーベル。主催のマンフレッド・アイヒャアーはドイツじんだが、そのサウンドは北欧のスタジオで作られ、独特の北欧的な清澄さで輝いている。レーベルが誕生したのは、今から40年以上前の1969年。以来40年にわたって2千枚を越すアルバムを、世界中のジャズ・ファンに贈り続けており、その分野もジャズだけでなくクラシック、映画音楽など多岐に渡っている。

 そのECMの創立40周年を記念し、主催者のアイヒャーと長年仕事仲間として付き合ってきた“ジャズ東京“の主催者、稲岡邦弥氏が中心になってこれまでの”ECM“のジャズ関連の全てのアルバムを収めた完全カタログ集が、キララ社から出された。4千円と少し値段は張るが、世界で唯一のこのカタログ。構想から23年余り、実に素晴らしい出来栄えで、ジャズ・ファンならば是非1冊は欲しいものだ。

 9月4日の“テイスト・オブ・ジャズ”では、その中心人物の稲岡氏をスタジオに招き、その苦労談や“ECM”アーティスト達との交友などについて語っていただく。


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