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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日19:30-20:00(再放送毎週日曜日20:00-20:30)好評放送中です。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol③~2大トランペッターそろい踏み~】
 福山雅治主演のNHK大河ドラマの影響で龍馬人気が盛り返しているが、これに伴って“維新”への関心も高まっているようだ。ぼく達の若い頃、あの激動の60年代終わりから70年代の初めにかけては、“革命”と“維新”がせめぎあっており、左が“革命”、右が“維新”を標榜するのが常で、革命派のぼくはこの“維新”を使う輩が嫌いだった。

 まあそんなことはさておき、この“維新”、今から20年ほど前になるが、日本のジャズ=j-ジャズ・シーンに突如飛び出してきた。と言うのは渡辺貞夫や山下洋輔といった、当時中心だったジャズメン達に対し、バークリー音楽院帰りなどを中心にした気鋭の若手達が、一致団結して様々なジャム・セッション等を行い、自分達のアピールに気勢を上げたのだった。そうした若手達の動きに呼応したのがレコード会社のキング・レコードで、“ジャズ維新”という言葉を作り上げ、同時に彼らを主役に何枚かのアルバムも製作した。この“ジャズ維新”、いくらかはブームにもなり、その面々が今のJ-ジャズの主力メンバーになっている訳だが、中でもトランペッターの中心が、原朋直と松島啓二の2人だった。

 2人はバトル・セッションのアルバムなどを作り、スタジオにも再三顔を出していたが、その後はそれぞれの道を歩き、今やJ-ジャズの代表格になっている。その彼らが20年振りに競演アルバムを古巣のキング・レコードで製作、そのアルバム『ゴー・ストレート』を引っさげスタジオに遊びに来てくれた。今も仲の良い2人は、アルバム製作の話やジャズについての想いなどを語ってくれたが、異口同音に“今になってようやくジャズの本質が分かりつつある”と語ってくれたのが印象深かった。好漢達による面白い話の数々は、7月24日の番組で聴ける。乞うご期待!

 なお7月17日の番組では、コットンクラブジャパンのマネージャー・大西淳一さんをお迎えしてお送りします。


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