「テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週日曜19:00~19:30で放送中。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。
【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.750~BlueNoteジャズフェスティバル~】
久々にジャズフェスを愉しんだ。およそ5年振りぐらいだろうか...。9月21日と22日の2日間にわたって行われた、「ブルーノート(BN)ジャズフェス」。会場は湾岸の有明アリーナで、この会場ぼくは初見参だけに結構迷ったりもしたが、どうにか無事に会場に到着できた。それにしても我が街~国立からは遠く、ざっと1時間半ほど。その上に中央線が事故で遅延、チャンジー(爺さん)で都会の田舎者のぼくにとっては、なんとも焦りまくりだったが、少し遅れてではあったもののどうにか無事到着出来、まあこれだけで老齢の身としてはどっと疲れてしまった。その上これから更に6時間強のステージ...。その消耗度は...と考えただけでげんなりだったが、ここは一つと...老齢にむち打ち頑張ることを決めた。
2日間のステージは、総計12時間余リで、招待席はアリーナ席の最後列。まあステージなどはほぼ見えず、演奏や歌唱の様子は両脇のモニター画面で知る感じ...だが、音楽フェスならではで、これはこれで結構愉しいもの。初日の5つのステージはまあほぼジャズ色はゼロ。少し遅れて入場すると、会場はジャズには珍しくペンライトの嵐。「誰や...」と訝ってモニターを見るとなんか見たことのある男性シンガーだが、連れの女性に聞くと「あら知らないの...」とバカにされる。それでも分からず教えを乞うと、なんと「キンキ・キッズ」の堂本剛だと言う。ならばペンライトも...と納得したし、黒人音楽好きな一面が出たステージで、全くジャズではないがそれなりに納得したものだった。この日は続いてニューオリンズ出身で注目のR&Bとゴスペルを融合したようなグループ、タンク・アンド・ザ・バンカス、そして歌姫ミーシャのステージ(黒田卓也とNYの精鋭がバックを付ける)と続いたが、ミーシャは今回初めて聴くことになった。紅白歌合戦のトリを務めるなど、今や歌謡界を代表する歌姫で、その声量や音域の広さなどその歌唱に驚かされる処多々。彼女が今やトップの存在と言った力量は、今回良く分かった。ただジャズフェスだけに、少しはジャズ関連ナンバーでも...と言った期待もあったが、それらは完全にスルーで、あくまでも自身のナンバーをジャズテイストを眩しながら...と言った趣き。それはそれで...至って潔しの姿勢であったし、それなりの蠱惑的ステージングだった。続くファンクのプリーチャー、ジョージ・クリントン&パーラメンㇳ、ファンカデリックのステージは、ぼくの初日の最高の聞き物。昔この手のブラックミュージックは「モータウン」レーベル専門といった感もあり、それを担当していたのはこの種の音楽の権威で、仲の良かったビクターの但馬くん。彼とはブラックミュージックの特番を作ったり、来日ステージに招待してもらったりと思い出も多いし、その当時このジョージ・クリントンなどは最大のスターの一人だった。それだけに懐かしいことこの上無しで、あれから数十年経っても未だエネルギッシュで少し猥雑でもあるステージを立派に勤め上げている辺り、感慨も一塩だった。まあ彼らの熱気に圧倒されたし、その他のステージのツーマッチさにもいささか辟易もしてしまい、時間はもうその時点で20時過ぎ。明日もあることなので泣く々大トリのラッパー~ナズのステージは見ず、家路に着くことにした。疲れはしたしジャズ色は皆無とは言え、それなりに愉しめた一日だった。
このコラムもこれまでで、いささか容量オーバー気味なので、2日目の模様は次回に...
【今週の番組ゲスト:今年 音楽生活50周年 ジャズピアニスト野力奏一さん】
新譜『My Songs』から
M1「My Song」
M2「My Dear Life」
M3「Butterfly」
M4「Song For Noto」




