【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.801~ネット違い~】
「世界はネットじゃ味わえない...」先日あるアフォリズム(格言、箴言)集を、何気なく読むというよりも眺めていたら、こんなフレーズに出くわした。「世界はネットじゃ味わえない...」。IT音痴の瘋癲チャンジ‐(爺さん)のぼくなどには、まあ痛く突き刺さる文言だし、まあにそうなのだ...と、思わず手を叩きたなるような痛快な警句でもある。これは古今東西の様々な偉人の、アフォリズムを集めたもので、これはきっとIT全盛の今の時代に、警鐘を鳴らそうという現代の代表的哲学者あるいは社会学者など、所謂「知の巨人」の有り難いお言葉...と思った。それにしても鋭くネット全盛の時代を切っており、このフレーズどこかで、なにかの文章にでも使えるかーなどと、良からぬ妄想も...。
ところで実に鋭く真実を突いているとも思えるこの箴言、仲々に凄いと思われませんか、皆さんは...。そしてこの言葉を語ったのは誰だと思います...。もし当てたならば高額の謝礼を...などと、ラジオ屋のぼくなどは余計なことを考えがちだが...。実はこの箴言もう1世紀ほど前のもので、これを語ったのは、あの世界の昆虫学の最高権威、まだITの文字も無い20世紀の始めには物故してしまった「昆虫記」の著者でもある、ファーブル先生なのである。そうなるとこのネットとは、現代を象徴するネットワークとは関係なく、ネット=捕虫網のこと...と種明かしすると、その生涯の殆どを昆虫への探求に捧げたこの偉人の、自身の昆虫人生へのいささかの悔恨の念も伺える...、と言うものでもあるのだが...。
それにしても人間一度こうと思ってしまうと、中々その思考から抜け出すのは難しい。今ネットと聞けば、ネットワークしか思い浮かばない...のが、ぼくを含め殆どの人達の本音だろう...が、正に「ネットはネットでも...」なのである。それにしてもアフォリズム(格言、箴言)とは、やはり流石に素晴らしいものです。その言葉本来の意味だけで無く、全く違う世界観の中でも、光り輝くこともあるのですから...。改めて感服です。
【今週の番組ゲスト:シンガーソングライターの高遠彩子さん プロデューサーの三田晴夫さん】
高遠さんの初フルアルバム『触れもせで』から
M1「夜空飛行」
M2「雨の香り」
M3「Mr. Tokyo」
M4「ピンチのテーマ」




