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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週木曜22:30~23:00(本放送)と金曜18:30~19:00(再放送)で放送中。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.638~追分通信2022夏本番~】

 今年もまた夏のこの時期、追分の山荘に来ることが出来た。何かホッとする心持ちだ。数年前まではそんな感じは微塵も無かったのだが、今年の始め2月ぐらいからの健康状態絶不調をどうにか乗り越えた今は、ホッとする以上に嬉しい思いが強い。まあこれもチャンジー(爺さん)だけに無理からぬことだが、かなり気持ちも弱気になっしまったもの...とも思う。

 それにしても今年こそ、療養も兼ね早めの山荘入りをと...、台湾特番の初回分終了後すぐにでも...と思っていたのだが、思わぬトラブルなども発生、結局は7月のドン詰まりにようやくこちらに来れることになったが、まあこれも定め、仕方ない所なのだろう。ただやはりこちらに来ると、本当に生き返った感じがする。以前にもこのコラムでも記したのだが、今年のGW位までにこちらに移り住んだ知り合いが3組。それがこの夏には更に2組増えており、知り合いだけで延べ15人強も町の人口流入に寄与しているのである。恐ろしや在宅勤務、そして2か所拠点生活...と言った感じだが、確かに2か月も見ないううちに、また新たな家屋が建っていると言ったバブル状態。これがいつまで続くのか...いささか恐ろしい感じもあるのだが...。

 さてそんなのんびりしたことを言えない状態が、我が山荘では今起きている。なんと我が山荘の裏のうっそうとした森になっていた別荘の大木の数々が、新しい住人のせいで無慈悲にも全て伐採されてしまい丸裸状態、この夏からは景色も一変してしまったのである。人のことなど構ってられない状態なのである。元々裏の土地には古い別荘の建物こそあれ、ここ数十年は所有者も次々と変わり、どうなるのかといささか心配していたのだが、新たにこの土地を買い求めたのが下町の土建屋の大将のようで、GWのある日、若い衆を引き連れブルドーザーやチェーンソーを駆使し、一日にして大木の数々を伐採、全くの荒れ地に変えてしまったのである。元々の家屋は全面改築して使用する(息子夫婦の為のようだが...)とのことで、大将自身は気の良い人だがやはり仕事が仕事。周囲の環境などお構いなしにバサバサと切り捨てて行く。おかげでこちらの山荘も全く風景が一変、知り合いなどもどうしたものですかね...と同情してはくれるが、如何せんどうしようもなし。こちらも大木がどんどんとなぎ倒されて行くのを、ただ茫然と見守るししかない。淋しくも大変に辛い思いでもあった。

 そして今回山荘に来てみると、伐採された数多くの大木はそのまま放置されており荒れたまま。どうやらこの夏にはこれ以上何も手を付けない感じだが、我が山荘の好環境、一体どうなってしまうのか...、いささか以上に心配な毎日ではある。ここ追分でほぼ半世紀、ぼくが自身の山荘を持って20年余り。この余りにも惨い変化に、どうにもやり場のない怒りで落ち着かない、今年の山荘生活の始まりなのです。

【今週の番組ゲスト:サックスプレイヤーの山口真文さん】
新譜『TRINITY』から
M1「Stella by Starlight」
M2「The Night Has a Thousand Eyes」
M3「Round Midnight」
M4「Summertime」

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