お知らせ:

テイスト・オブ・ジャズ

番組へのお便りはこちら

 日本中がオリンピックの興奮に巻き込まれているこの夏、その裏ではロシアがウクライナへの反転攻勢を強め、イスラエルはパレスチナへの無差別爆撃を続け一般人を...と、戦火の連なりはどんどんと拡がりつつある。また岸田首相の総裁選不出馬というニュースも、世界中の趨勢を左右する大イベント、アメリカ大統領選挙の前にはいささか映えない感も否めない。

 その大統領選挙だが、共和党はかつて大統領だったトランプがまたもや圧倒的な支持で候補者に...。一方民主党は現大統領のバイデンがまた...となっていたが、高齢のバイデンは健康上など様々な理由で次期候補になることを断念し、女性の副大統領カマラ・ハリスを推薦した。この新たな候補者の出現で、ヨイヨイ選挙などとも揶揄される、高齢者同士の争いと見られたアメリカ大統領選挙戦も、全く違った様相を見せ始め、その結果は予断を許さないものとなった。自身も高齢なトランプはバイデンのよれ具合を、口汚く非難していたが、まさか自身よりも20才ほども若い人物、それもインド系でアフリカンアメリカンやカリビアンの血筋も引く、ミックスの女性候補を相手にするとは...、思いもよらなかった筈。トランプ自身のバイデン高齢化攻撃は、ブーメランのように自身への逆攻撃ともなり、その反転攻勢をどうするか、今作戦を練り直している所なのだろうが、その口撃は相変わらず知性の片鱗も感じられない下卑たものだ。バイデンが候補の時点ではかなりトランプ有利な下馬評だったが、ハリス台頭によりその差は拮抗して来ているとも言われ、まあパリオリンピックの熱狂が覚め、いよいよアメリカ大統領選挙戦が最大の関心事になる筈。どうやら日本の自民党総裁選など以上に話題を集めることは必定だろう。

 ところでこの共和トランプvs民主ハリスの戦いだが、これを音楽(アメリカ音楽)の観点で見ると、カントリーミュージックvsジャズ(&ロック)等と捉えることも出来るだろう。それは即ちアメリカ第一主義を掲げる白人層の音楽と、アフリカンアメリカンやヒスパニックそして若者達の音楽。この対立...とも考えられる。前回のトランプ大統領就任式では、ミュージシャンやシンガーの多くが参加をボイコットする中で、何人かのカントリー&ウエスタンシンガー達がステージに登場、気勢を挙げたものだった。またトランプ自身も、強いアメリカを象徴する音楽はÇWしか無い...と信じている節も強い。一方の民主党はかつて大統領だったクリントンやオバマなどは、大統領府で有名ミュージシャンを招いたジャズコンサートを実施するなど、ジャズ(&ロックなど)好きを表明したりもしていた。そして今回のトランプvsハリスだが、トランプを支持するのはÇWのシンガー達で、その他のミュージシャンやシンガーの多くはハリス支持の様子。ただ日本と違ってアメリカでのÇW熱はかなり強い人気を保つており、無視出来ない一大勢力ではある。これに対しハリスの方は、そのユーチューブの映像などを見ると、時々レコード店から出てくる場面を写したものなどもあり、そこで彼女が抱えているアルバム(数枚ほど)は、マイルスやチャールス・ミンガスなど玄人はだしの選考も多くソウルミュージックのアルバムなどを手にしていることも多々で、これは本物のジャズ&ブラックミュージック好きなんだ...、と思わせる処も充分なのである。驚いたことにはそのアルバムの中に、なんと我が早稲田大ジャズ研の後輩のフルート奏者、小島のり子のアルバムも写っていたようで、これにはビックリと同時にいささか感慨深いものもあった。

 トランプvsハリス、共和党vs民主党、この天下分け目の戦いがどんな決着を迎えるのは...、まだこれからの政策論争など数々の公開討論の様子などに、左右される処も大きいと思われる。今は各団体などもそれぞれの支持を表明、ミュージシャンやシンガー、そして俳優たちもこの秋には旗幟を鮮明にするはずで、大混戦模様になるだろう。ただことジャズそしてポップミュージックに関心を持つもの、愛するものならば、遠い異国の選挙だとは言え、大いに関心を持つべきだと思うし、同時に新たなアメリカンカルチャーのライジングサンとも言えそうなカマラ・ハリスと言う女性に、強いシンパシーの念を表明するのも...、ある意味当然の様にも思われるのだが...。

【今週の番組ゲスト:バイオリニストの牧山純子さん】 
「クラシカルトリオ2」から
M1「ラ・カンパネラ」
M2「ボレロ」
M3「Bridging the Skies ~天空にかける橋~」
M4「ジュピター」

牧山純子1.jpg牧山純子2.jpg

お知らせ

お知らせ一覧