「テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週日曜19:00~19:30で放送中。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。
【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.743~パリオリンピック終了~】
かなりオリンピック一色...と言ったこの夏の日本だったが、こんな感じだから扱い易い商売相手として又々日本でも...などと宣い、2匹目のドジョウ狙いのIOC役員まで出てくる始末。オリンピック大好きな日本人だが、それもどうにか宴は終わった。まあ獲得メダル数は過去最高...などからすれば、当然万々歳なのだろうが...、その陰では南海トラフ地震への警戒、大暴落など稀に見る株価の乱高下から景気の先行き懸念、更には近づくアメリカ大統領選挙、そして世界中で戦火は依然として続く...等など、これからの危機を予想させる事態も迫っている感あり...。
そんな中ぼく個人は、開会式のすぐ後に追分の山荘に来てしまい、こちらではTVも無いのでオリンピックは知り合い宅で見せてもらう位。殆どライブ実況などは見ていなかった。特に関心のあった男子7人制ラグビー(中継なし)は、なんと開会式前に全敗で最下位と早々と結果が出てしまった。これでオリンピックへの関心も大分薄れてしまったのだが、競泳の大不振や陸上でサニブラウンが10秒を切りながらも決勝進出ならず...等々、オリンピックのメイン競技では日本チームどうやら大きな変化が訪れているのは間違いない。しかし新採用のブレイキン~ポップ音楽とも大いに関係するこの競技(スポーツと音楽がこんなに融合する競技も珍しい)、日本人が初代女王に輝くとは、なんとも。素晴らしいことではある。
また今回はメダルを期待されていた選手達の試合後の態度に、外野席から色々と非難や誹謗まがいの意見が出たのも、SNS時代ならでは...なのだろう。中でも喧騒喧しかったのは、国技とも言える柔道の阿部詩選手の号泣振り(試合は見ていないが泣きっぷりはハイライトで...)。ぼく自身はいささかオーバーな泣き様で、日頃から礼節を売りにしている競技の割には...とも思ったが、やはり周囲からの期待大の王者は...その重圧が凄いので、あんな状態に...とも同情した。識者の中にはもう少し相手を思いやる気持ちも大切...、などと至極正論を述べる向きもあったし、こうした非難の意見も結構あったようだ。ただあの悔しさ、悲しみが分からないのか...等との反論も多かった。しかしこのニュースより詳しく知ると、詩選手は決して世界ランキングトップなどではなく確か現状世界9位だと言うではないか。ランクトップは彼女が負けた相手で、最終的には金メダルを獲得した選手だったと聞く。ならばあの詩選手の号泣はかなり見苦しいものだし、直ぐ横にいて号泣を煽るようにも見えた男性コーチは、詩選手以上に問題だったと思う。勝者は堂々としてなにも言わず事態を見守り、ランキング格下の選手が敗北を認められずに大泣き、コーチもそれを少しも止めようとしない...。これでは柔道ニッポンの名も廃る...と言った意見が出るのも、ある意味致し方なしとも思えた。
それに引き換えスケートボードの若い女子選手達の、国意識などを軽々と超越し、互いの技の出来栄えを率直に褒め合う様子。殆どが10代半ばの選手達だが実に気持ち良いもの。これぞオリンピック精神の発露...と言った感じで、全員に拍手を送りたくなる。
と言ったところでパリオリンピックは無事終了...。番外編でフワちゃんの悪口ツイートから芸能界活動自粛...など言った奇妙な事件もあったが...。
さて最後にオリンピックとジャズ...という点では。あの色々問題もあった東京大会の開会式セレモニーに、上原ひろみも出演していたこと(意外に話題にならなくて残念!)、アメリカの国威発揚を謳った1984年のロサンゼルス大会では、当時世界的な人気トランペッターだったチャック・マンジョーネが、堂々の演奏振り、確かヒットチューン「フィール・ソー・グッド」だと思ったが、それで会場を大いに沸かしたことなども思い出される...。まあなににせよ選手達には、ご苦労さん...とエールを送りたい。
【今週の番組ゲスト:ラテンパーカショニストの伊波 淑(いば よし)さん】
M1「涙そうそう / Orquesta De La Luz」(『MÁS CALIENTE』より)
M2「遍照の祈り/ 古澤 巌」(『コンチェルト~海~ VIOLIN CONCERTO No.6 ‛IL MAREより』
M3「津軽サンテリア節 / 小山 豊」(『obi』より)
M4「La Luz Del Este / Orquesta De La Luz」(『MÁS CALIENTE』より)






