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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.158~番審あれこれ~】

 民放にはラジオ、テレビともに、番組審議会という外部の有識者委員に定期的に番組を視聴チェックしてもらい、色々と意見を聞き、それらを番組制作などに反映させる重要会議がある。昔ぼくも編成部長をやっていた頃、結構この会議に頭を悩ませたものだった。何より会議に掛ける番組を選定するのが難しい。番組担当者もよっぽど自信のあるもの以外は、なにか意見、特に否定的な意見でもその席で出ようものならば、面白いはずもなく、結構出品を渋るのである。

 その伝統(?)は今も続いているようで、番審担当者は頭を悩ましており、この前その担当部長がやってきて、「テイスト・オブ・ジャズ」を番審に掛けたいのですけど...と言って来た。ラジオNIKKEIではradiko誕生以降、音楽番組もそれなりに脚光を浴びることになっているが、やはりまだどちらかと言うと日陰者。ここはひとつ担当部長の顔も立ててと考え、番審に掛けることに賛同したのは良いが、最近は以前とは違い、番組担当者がその番審の席に同席、番組について色々アピールするのだと言う。ぼくは局員でもないのから...と辞退したのだが、結局は出席する事になり、数名の委員の前でOBプロデューサーとして、番組のプレゼンをさせられる羽目となった。

 まあこうなったらと、50年弱の歴史を誇る民放音楽番組の中では圧倒的な歴史を誇る長寿音楽番組で、ノー・ギャラ番組だがJ-ジャズのミュージシャンは、殆ど一度はスタジオに登場にしているなど、色々と自慢話をさせてもらった。こうした事前アピールに圧倒されたか、番組視聴後の講評(収録のため、この部分は立ちあえなかったのだが...)では、委員からの御意見はどれも好評。これからも長く続けて欲しい等と言うありがたいご意見も多かったと、担当部長から聞かされた。

 このコラムを担当している部長のOなどは、会議では良い意見が出るはずも無いと、委員から番組が叩かれることを密かに愉しみにしていたようだが、そうは問屋が卸さない...。こちらも40年以上番組担当している訳だし、本場NYでも知る人ぞ知る(当たり前だが...、ここも会議で強調しておいた)有名ジャズ番組。担当のOは残念がっていたが、ベテラン担当者のぼくとしては、内心いささか心配もあったので、ホット胸をなで下ろした次第。取り上げた番組は、アトランタからの使者、宮本貴菜さんの分、彼女の魅力で好評だったのかも知れないが、これに自信を得て、まだまだ番組続いて行きますよ...。

【今週のゲスト:台湾のシンガー Ying-ying(インイン)さん、サックスプレイヤーの宮浦清さん、ベーシスト、パーカッショニストの藤井トシさん】
三人は先月、インターネット番組『SoundStates』から派生したライヴツアーで関東~関西~九州を回って来られました。宮浦さんの大ヒット曲J-WAVEの番組テーマ曲『After The Rainや、インインさんの癒しの歌声で聴く『大きな古時計』など4曲ご紹介。トークでも、『大きな古時計』に続編があって、解体された古時計が箪笥になっちゃった...という話はかなり衝撃が!!聞き所たっぷりです。
M1『大きな古時計』
M2『大きな古時計・続編』
M3『After The Rain』
M4『祖母に捧げる歌』

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