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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.160~あまちゃんとジャズ~】

 本来は今回のコラム、ラジオ日経に初めて誕生した女性役員について書いたのだが、彼女からやんわりと掲載御辞退のお願いが出され、やむなく内容の差し替えとなった。となれば今はもうこの話題しかない。NHKの話題沸騰の朝ドラ「あまちゃん」である。

 ある日の朝日新聞を見ていたら、記者がいかに「あまちゃん」にはまっているかを書いており、彼女は一日3回オンエアーを観て、色々チェックするのだと言う。それほどこのドラマは、はまる要素満載でぼくも朝一番のBS放送から8時の本放送、家に居ればお昼のものまで見てしまい、3回見ても笑い、そして泣かされるのである。こんな朝ドラは全く初めてで、あのNHKにしては、コンセプトも作りも画期的。特に朝のBSではその前に以前の朝ドラの再放送した後に、オン・エアーしているだけに「あまちゃん」の素晴らしさが実感できるのだ。


 まずはなんと言っても主役の能年玲奈。久々の好資質で21世紀の吉永小百合と言った趣き(小百合は同い年でぼくの隣の中学卒業で、知り合いも多いし、早稲田大の図書館で同席したこともしばしば...となんとつまらない自慢をしているのか)。それに加えるに天才クドカン(宮藤官九郎)脚本の素晴らしさ。思わずブラボーと叫びたくなってしまうほどで、ぼくももう少し若ければ、是非一緒に過酷なほど斬新な革新的ラジオ・ドラマを作りたいなーと思わせる、きらびやかな才能。それに制作陣も鉄拳のパラパラ漫画の登用など、あのお高い局とは思えない程の弾けよう。脇役も宮本信子、キョンキョンなど言う事なしの嵌り具合。三陸編が終わりいよいよアキがアイドルになる東京編で、少しはパワーが落ちるかと思ったが、快調そのもの。 

 夏を過ごす追分の山荘にはテレビが無く、オリンピックの時でも少しも不便を感じなかったが、今年は是非このドラマの為に買わなければと思っている。まあこんなにこのドラマにはまり切っているのだが、その一つの要因があの「チャラッタチャリチャリ...」と言うテーマ音楽とその挿入曲。このテーマ・アルバムも売れに売れているらしいが、その音楽を書いたのがなんと大友良英。前衛ギタリストにしてターンテーブル奏者、作・編曲者である。彼は日本の前衛ジャズを牽引する代表者で、自身のバンドは「ニュー・ジャズ・オーケストラ」。代表的な前衛ミュージシャンが一同に集っているバンドである。

 彼はこれまで1回番組に登場してくれているが、前衛プレーヤーらしく結構沈思・寡黙な人だった。それがあの様々な楽器を駆使して、愉しげなやる気満々な音楽を書き上げ、なんとあの「潮騒のメモリー」もクドカンとの名コンビで作ってしまう、もしこの曲がシングルで出されたら、AKB48を凌駕すること間違いなし、とまで言われている。我が番組としてはぜひもう一度大友氏の登場を...、と考えているが、今は本当に大忙し。番組が一段落したら、と言う事にしてあるので、秋辺りの登場を期待して待っていてください。

【今週のゲスト:ピアニストの立石一海(かずみ)さん】
2010年に『GHIBLI meets JAZZ』を発表されて以来"○○ meets JAZZ"シリーズを続々と制作され、このたびシリーズ・ニューアルバム『CINEMA meets JAZZ~ひこうき雲~』を昨日7月19日にリリースされました。サブタイトルの「ひこうき雲」は、ユーミンのデビュー曲のあの〈ひこうき雲〉。今日公開のスタジオジブリの新作映画『風立ちぬ』のテーマ曲でもあります。忘れることの出来ない映画音楽から、これからきっとそうなるであろう曲まで全10曲(ボーナストラックも含めると12曲)幅広く取り上げたアルバムです。番組ではこのアルバムから3曲。そして2月から配信で発売されている、立石さんがミュージックビデオの為に書き下ろした曲を1曲御紹介します。
M1 ひこうき雲(映画「風立ちぬ」より)
M2 THE有頂天ホテル メインテーマ(映画「THE有頂天ホテル」より)
M3 少年時代(映画「少年時代」より)
M4 Something's Beginning

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