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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は7月より、木曜22:30~23:00(本放送)と金曜18:30~19:00(再放送)で放送中。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.522~ライブハウス再開】

 非常事態宣言が明け自粛も緩和され、生活レベルでは以前に近い状態に戻りつつあるが、最近は感染者がまたまた増加傾向。すわ第二波到来か...等とも騒がれており、なんとも落ち着かない。こんなコロナ禍で最も影響を受けたのはやはりキャバクラやホストクラブなどの夜のお仕事。そしてパフォーミングアーティスト(人前で演じ奏する俳優やミュージシャン)やライブハウスなども同じくらいの大打撃を被っている。ジャズ関連でもコロナ禍で実際に店閉めをしてしまった所も結構あるし、そうでなくてもどのお店もかなり厳しい状況にあるのは間違いない。それでも6月末ぐらいからはミュージシャンなども再活動に励みだし、嬉しいことにはクラブライブなども敢行されつつある様だ。 

 そんな折、かなり昔からのお付き合いのある、有名女医(心療内科)にしてジャズシンガーでもある海原純子女史から、「久々に六本木のアルフィーでライブやるから、是非顔出してよ...」と言うやんわりとした(脅しの?)お誘い。確かに彼女のライブどれも中止ないし延期で、昨年初めての本格的ジャズアルバムを発表、ジャズ雑誌にも連載コラムも持つ...といった具合に、ジャズシンガーとして乗っていた矢先のこのコロナ禍、至極残念だったとは思うし、一度は彼女のライブも聴かないと...とも思っていたので、生来の気弱な性格も災いし、銘店「アルフィー」詣でを承諾することにした。これには今ライブハウスがどんな感じで実際に運営しているのか...、そこら辺を確かめたい思いもあったので、まあいい機会でもあったのだ。

 さてその当日、土曜日のライブはいつもより早い18時スタート。久々のギロッポン(六本木)の茶店で打合せを済ませ、定刻の10分ぐらい前にお店に到着。入り口で検温、消毒液での予防策などを済ませ席に着く。六本木の明治屋の向かいのビルの5Fにある「アルフィー」、いつもは締め切っている窓も完全開放、換気にも気をつけており、定員40名ほどのお店には、その3分の1ほどの席が用意されておりほぼ満員。これでは採算が...といらぬ心配もしてしまうが、まずライブをやれると言うことが大事なのだろう。このお店、日野皓正の実弟でドラマーの故元彦、そのかみさんがやっているクラブ。この時間だとまだ外は夕暮れ時でほの明るい。いつもは見ることのない離れた高層ビルの窓ガラスに反射する夕日がなんとも新鮮で印象深く、感動的でもあった。客席の配置はやはりソーシャルディスタンスがまず大事なのだろうし、海原女史は新聞などに対処策などを寄稿している医師だけに、そこら辺は実に慎重で万全。フェースガードは言うまでもなく、マイク前には水槽の様なガラス遮蔽をしている。少し歌いずらいのでは...とも思ったが、そこは難なくこなしていた。

 実際のライブはこのコロナ禍、ピアニストの若井優也君(東大数学科での秀才)と合わせる機会もないだろうし、まだまだシンガーとしては駆け出しということもあり、大分ハンディーもあったと思うのだが、どうやら無事に2ステージを熟し切っていた。評点はイマイチだがこの時期にライブを敢行した、彼女の心意気を高く買いたい。海原女史はこれを皮切りに、1か月1~2本程度のライブをやっていくつもりとのこと。これからは大分実践の成果も上がってくる筈なので、お暇ならライブ覗いてあげて下さい。

【今週の番組ゲスト:ギタリストの井上銘さん】
新譜『Our platform』をご紹介頂きました
M1The Lost Queen
M2Next Train
M3Waltz
M4It's Easy To Remember

 

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