「テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週日曜19:00~19:30で放送中。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。
【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.739~酷暑と日本ラグビー~】
7月に入ってからは連日の猛暑、熱中症アラートも毎日発動...等と言った異常状態で、この日本いやこの地球がどうなってしまうのか、何か地球爆発...等と言う良からぬ単語も浮かんで来る位の感すらある。これ迄も猛暑の夏は幾度も体験したが、今回の異常さには比べるものも無い感じすらある。まあ一つにはこちらのチャンジ―化(爺さん度)、急速に進んでいるせいなのかも知れないが、連日体を動かすのも重く辛いし、何よりいつも頭がボヤっとして何もやる気もしない。ある種の熱中症症候群なのかも知れないが、本も読めないし音楽を聴くのもままならない、かなりな重症状態なのである。まあこんなことを嘆いていても...とは思うが、何せチャンジ―の身としては体も頭も共に全く働かない。全く困ったものである。
しかしこの酷暑が一つだけプラスに作用したことがある。いま行われているラグビーの国際試合である。ラグビーの日本代表は今、国際マッチの最中で、イングランド代表やマオリ・オールブラックス(MAB)、そしてイタリア代表などと、テストマッチを行っている。猛暑の中でご苦労さんの心境だが、この原稿を書いている時点ではイングランドとⅯABの試合が終了した段階なのだが、なんとそのジャパンが3戦目になる試合で、世界的強豪のMABを撃破したのである。MABとはニュージーランドの原住民、マオリ族の血を引く選手たちによって結成されるスペシャルチーム。国代表では無いのでテストマッチとはならないので、日本チームもジャパンXVと言った名称になっているが、実態はジャパンそのもの。一方のMABも世界最強チームのオールブラックスには敵わないがその1.5軍とも言える実力を備えた強豪チームで、ジャパンはこれ迄一回もこのチームに勝ったことが無いし、欧州のチームでもこのMABに勝利したことのない所も多いと言う、世界中の10位以内には間違いなくランクされる強豪チームなのである。
それだけに今回MABを破った...と言うニュースは、あのブライトンの軌跡(強豪南アフリカに勝利した)迄では無くとも、世界的なビッグニュースだとは言える。その上今回のジャパンは、15人のメンバー中純日本人が13人とかつてない純日本人チームで、更にキャップ数(テストマッチの経験値)も極端に少ない若手主体チーム。それが強豪を破ったのだから、もう言うこと無し。それにはこの酷暑もかなり影響している感もあり、立派な体格の面々がかなりな疲れを見せグランドに手を付いたり、何時もは球離れも良い面々も球をこぼしたり...と、日頃には見られないミスを連発したりもしていた。しかしジャパンの面々も負けた第1戦の教訓を最大限に生かし、デフェンスに最大限に注力し攻めてもキックを効果的に利用するなど、最大限に力を発揮した。しかしそれ以上にこの酷暑が、MABの闘い振りにかなり影響していたのは間違いない。しかしMABのキャプテンやヘッドコーチは、この酷暑はジャパンも同じ条件だからと、敗戦の言い訳にはしなかった。流石ラグビー戦士、立派である。
今回この若いジャパンチームにあって、なんとも嬉しいことは我が早稲田ラグビー部のOBそして現役が、6名もいたこと(現役のラグビー部員はキャプテン入れて2名)。豊田市の豊田スタジアムで試合終了後、彼らだけで記念写真を撮っていたが、全員が誇らしげな表情で、この内4名がキャプテン経験者である。今ラグビー人口は全国的に減少しており、その上に早稲田大に入学することはぼくの頃に比べると飛躍的に難しくなっている。それだけに我が早稲田ラグビー部も、入学難などんもありいまいち元気が無いのだが、今回OB現役から6名ものジャパンメンバーを輩出、中でもFBの矢崎由高はまだ2年生だが、ジャパンのエース格に成長している。その彼らが世界的な強豪チームMABを、今回日本で初めて破って新たな歴史を作り上げたのだから、この酷暑も...あながち悪いだけでなく、少しは歓迎しなくてはならないのかも...。それにしても、連日暑くてたまらん。
【今週の番組ゲスト:ジャズピアニスト魚返 明未(おがえり あみ)さん】
新譜『照らす』から
M1「曇り空」
M2「照らす」
M3「Normal Temperature」
M4「夏の駅」




