【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.786~溝の口の街の魅力~】
溝の口と言う街、JRの南武線と東急田園都市線が交差する交通の要所であり、多くの乗降客が去来する、川崎市の主要な街の一つとして知られる。この街と言うかこの溝の口と言う駅が面白いのは、お洒落な田園都市線と、依然として垢抜けない感じも強い南部線。この対照的とも言える鉄道路線が、ここで微妙に交差するという点だろう。この街自体は駅前に大きなビルも立ち並び、無印良品やセレクトショップなど、スマートなお店もそのビルに数多入居しており、結構機能的で小綺麗な様相を呈している街でもある。しかしそれだけならば、大宮、所沢等と言った、首都圏の外郭にある他の多くの街と変わらないが、この街のある一角がガラッとその様相を変えるのは、日暮れてからなのである。南武線と田園都市線の駅を降り、南武線沿いに少し立川、登戸方面に戻った辺り、ここらがまさに日暮れ過ぎ頃から、あたかも東京下町の猥雑な飲み屋街か...と錯覚させる様な、ディープな場所へと変貌するのである。立ち飲み屋、焼き鳥屋、などなどその数10数店、どれも個性的で面白く、夕暮れ辺りからどの店もかなりな入りで活況を呈する。青葉台、たまプラーザなどお洒落タウンが続く田園都市線の入口に、こんなディープな飲み屋街が存在するとは...。今から7年ほど前、最初にジャズ仲間に案内されこの一角に参上した時には、本当にびっくりしたものだった。それ以来南武線や田園都市線沿いに住むジャズ関係者7、8名で、「溝の口会」と称し飲み会兼ジャズを盛り上げる会...を年に2,3回開催している。
ぼくがこの街に到達するには、国立駅から西国分寺で武蔵野線に乗り換え、府中本町でまた南武線へ、そして溝の口駅という経路なのだが、なんやかんやで50分近くで結構時間はかかるのである。でもそれ以上の愉しみがここにはあるので、溝の口通いを止められない。この街でのぼく等の集合店は、この界隈の中心で最も歴史と由緒ある名店「十字屋」なのだが、安いが実に居心地も良く常に満杯の盛況。ビールで乾杯した後は、一応ワインも用意されており、大抵の場合ワイン(銘柄などははっきりしないが...)に続くという趣向。ここで大いに飲み食べ、そして衰退して行きつつ有るジャズ業界を嘆きつつ、これからどうして行ったらいいのか...などを語り合う。ある意味真剣にして与太話なのだが、これが実に愉しい。参加者の半数ほどは未だジャズ業界の現役で、残りはぼくのようなチャンジー(爺さん)。時々妙齢の美女も加わるが、そんな時にはかなりな盛り上がりなのだが、まあそんな機会は余り多くはない。
この街どうやら午後の早くから店を開ける所も有るようで、チャンジー連中は基本ヒマ。今度はじゃあ午後の3時ぐらいから開いてる店で...などと提案すると、現役組はしかめっ面...。まあそれも至極当然のことだが、チャンジー連は今度は3時からジャズ談義を...などと意気込む。まあ結果はどうなるか...、しかとはしないが、午後飲みとジャズ談義、これもまあこの街ならではの、お愉しみでしょうね...。
【今週の番組ゲスト:サックスプレイヤーのユッコミラーさん♪】
H ZETTRIOとコラボした新譜「LINK」をご紹介頂きました♪
M1「Emotional」
M2「Dragon Funk」
M3「Free Fall」
M4「Strong Point」
M5「日付変更線」



