お知らせ:

テイスト・オブ・ジャズ

番組へのお便りはこちら
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日22:00-22:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.206~台湾取材~】

 台湾最大...と言うよりアジア最大の博物館とも言える故宮博物院。諸国文化の粋を集めたこの故宮院。その膨大にして貴重な収蔵品のエッセンスがこの6月末から上野と福岡の国立博物館で展示されることになった。故宮院展である。この露払いという訳でもないが、毎年恒例の台日友好特別番組を放送することになり、その取材で台北に数日間行って来た。故宮展オープニングの数日前の日曜日(6月22日)放送の1時間半の特番で、この台日友好特番は台湾政府の後援で、今年で足掛け14年目。なんやかんやで30回近い。放送回数。全くよく続いているものである。

 今回も本家の故宮院を初め、台北の新名所紹介、そして台湾の経済人、ジャーナリスト、芸術家などのインタビューとかなり盛り沢山で、台北各所を飛び歩いてきた。この所取材陣はぼくとコーディネーター役のM女史、アナウンサーのY君の3人で、取材旅行のモットーは「贅沢は敵だ」「他人の好意に甘えよ」等々。このモットーでどうにか超貧乏取材をこなしている。今回も各所でゴチになったり、人を紹介してもらったりと...、台湾の人たちの好意に甘えっぱなしだった。肝心の故宮院は今回で5度目の訪問。ガイド本の締めきり時間が間違えており、中に入れないのかとびくびくモノだったが、ガイド本の誤りで何のことも無く入場可能。中国本土との往来が激しくなった最近は、故宮院も本土の観光客に蹂躙されており落ち着いて収蔵物を見る事も出来ないし、何よりマナーの悪さが目立つ。これならば今回の上野と福岡の故宮展を見る方がよっぽど...と思ってしまう所も多いが、さすがに本場の故宮は建物が壮大で豪華、これだけを見るだけでも充分に価値ある。故宮の膨大にして貴重なこうした古の文物群には余り関心が無いだけに、書や工芸品などその持つ意味合いは判っても、良さは完全には理解出来ない。しかしこれも何度も見ていれば何か感ずるところもあるし、その見せ方なども最近は中々の工夫も凝らされている。やはり故宮恐るべしである。それとこの故宮展の広報担当オブザーバーは歌手の一青窈さん。彼女も当然番組に登場している。彼女にはぜひジャズ・スタンダードを歌ってほしいと思い、今色々仕掛けたりもしているのだが、実現するかどうか...、それにしても実にクレバーで巧く・旨い、秀逸のシンガーである。

 ところでこの時期の台湾は雨期。しかし幸運なことには取材中はパラパラ来たりしたが、本格的な降りは無しで晴れ間も時々覗くほどの幸運さ。なにせ南部の台南や嘉儀などは洪水に見舞われた程なのだから、この幸運さは喜ぶべきこと。今回は前々から訪れたかった、アジアで唯一選出されたと言う"世界の最も美しい10の本屋"のひとつ"好様本事"。能登の有名温泉旅館"加賀屋"の姉妹店、3年目を迎えた"北投加賀屋"(ここも台湾no1温泉旅館に選出された)などを取材することが出来、"加賀屋"では自慢の温泉に入浴することも叶った(その模様も番組で取り上げている)。台湾取材で温泉は是非もの。この前ある雑誌が台湾温泉特集をやっていたが、これも至極当然で、台湾の温泉はかけ流しオンリー、船室はどこも抜群で、日本国内で源泉かけ流し温泉などをちまちま探しているならば、台湾温泉ツアーをやる方がよっぽど費用対効果も抜群。前々から台湾観光局に働きかけていたのだが、この所どうやら実現しかかっている。台湾映画の大ヒットを記録した"KANON"を始めかなりな好調振り。この映画は戦前の"嘉儀農林"が甲子園に出場、好成績を収めたものを描いており、7割が日本語と言う異色作で、永瀬正敏など日本人俳優も多数登場、来年初めに日本でも上映予定と言う。まあなんやかんや色々詰め込んだ期待の特番に仕上がっていますから、是非御聴取して頂きたいものです

お知らせ

お知らせ一覧