「テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週日曜19:00~19:30で放送中。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。
【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.733~最近のライブ~】
チャンジ―(爺さん)なので、どうもライブ等は億劫で出不足気味...で反省しきり。そこでこの5月は結構ライブにも顔を出したつもりだが...と言っても我が町国立のものも多く、まあなんてことも無い。
そんな中これはと思い、結構力も入って聴きに行ったのが、GW開けのBN東京でのミッシェル・カミロのライブ。現在のジャズピアノシーンに於ける最高のテクニシャンであるカミロのライブ。これまでにジャズフェスなどを入れると、5回以上は聴いている筈だが、毎回期待通りの出来栄えで常に満足感たっぷり。だが今回はドラムが今ぼくの最もお気に入り、キューバ出身でNYで活躍中のダフニス・プリートで、ベースもカミロ(ドミニカ出身)の信頼厚いリッキー・ロドリゲス(プエリトリコ出身)という理想の最強カリビアントリオ。これは何をおいても...ということで、番組のパーソナリティー山本郁嬢を誘って一路BN東京へ...。開演の結構前に着いたのだが、カミロファンと言うかお祭り好きな音楽(ジャズ)ファンで会場は満杯。カリビアンの男女も数多く見受けられ、もう興奮状態。定刻に会場は暗転、その中をカミロを筆頭にメンバーがステージへ...。その入場だけで盛り上がりも凄かったが、彼らが音を発しただけで、もうそこは本当に興奮のるつぼ。ドラムサイドの席だっただけに、プリートのドラムテクニックが良く分かり、その凄さが実感出来ぼくもしばし感涙状態。カミロのテクニックはもう折り紙付きだが、プリートのドラミングも想像以上の凄さ・素晴らしさ。ラテンジャズドラムはエルネグロ・エルナンデスが剛腕の代表格だが、プリートは力で一気に押し切る...と言うよりも、俊敏な趣きの多彩さで魅するタイプで、もちろん凄味も充分。彼らの共演は今回が初めてだとばかり思っていたが、既に10年ほど前に共演作も残しているとのことを後から知り、自身の勉強不足を痛く反省した次第。「オン・ファイアー」等、カミロの十八番が次々に飛び出しもうステージは満腹状況で、言うこと無しの大満足ステージだった。終演後近くの青山「だるま」へ...。お酒と食事もいつも以上に旨かったです。
そしてもうひとつのライブは、丸の内のコットン・クラブでの「スウェーデン・ジャズ・ウイーク」。久し振りのコットン・クラブだけに地下道で少し迷う...などと言うドジ状態で、ダメチャンジ―状況も明らか...。昨年から始まったこのジャズウイーク、スウェーデンの大使館も全面協力で、北欧ジャズの普及に注力した佐々氏(元LF=ニッポン放送のディレクター)が主催しているもの。番組でも彼が来てその内容を紹介してくれたが、2回目の今回はトランペットのペーター・アスフルンドをリーダー格に、ボーカルのエマリーサ・ハランダー等も参加した賑やかなもの。アスフルンドはペットと同時に歌も玄人はだし。3曲ほどスキャットなども織り交ぜ軽やかに熟しており、ボーカリストのハランダーとのでデュオ共演も、中々に愉しいものだった。
さらにライブと言えば、我が街~国立でのライブも...。今国立にはジャズライブを実施する店が3件ほど...(実際はもう少し多いかも...)、早大時代からの仲間である日本ジャズベース界の巨匠、チンさんこと鈴木良雄が昨年冬に国分寺(駅は国立)に移って来たことは、このコラムでも記したとおりだが、それに伴って国立や国分寺の稲門会(早大OB会)会長連中が、地元でも何かライブを...と言って張り切っており、仲介役を頼まれたりもしている。そこでクラブでのライブ企画も設定、2~3のライブが決まり、それにも顔を出さなくてはならない。その一つがチンさんとジャズ研の1年後輩の増尾好秋とのデュオライブ。増尾ちゃんは貞夫さんのバンドに学生時代に抜擢され一躍スターに...。一頃はアイドル的な人気も博したのだが、その後米人との結婚もあり、一躍渡米しソニー・ロリンズのバンドにも参加(チンさんもアート・ブレーキ―のJMに参加している)したが、NYではプレーヤーよりもアルバムプロデューサーとしての活動が長く、実際のプレーに復帰したのは、この5、6年のこと。でもそこは流石マスオちゃん、その威光はまだ健在で、「マスオさんに出てもらえる...」などと会長連中は感激も新た...。30人ぐらいのジャズクラブは早稲田大関連で超満員。中には千葉から駆け付けたファンもいて、鈴木も増尾も大喜び。2人は本当に長い付き合いで、チンさんに言わせると本当に長い友人だがライバルでもあり、彼がいたから長く続けてこれた存在でもあるとのこと。終わって階下のタイ料理屋での打ち上げも、至極満足ものでした。久し振りにマスオちゃんと話をして、何かレコーディング...と言うことも聞くが...と話を向けると、やはり長年のブランクが大きくて、収録しても今一つ満足な出来栄えではないんだ...とのことで、まだ決まらないと言う。そこは一世を風靡した彼の事、じっくりと良いものを作り上げれば...と少し偉そうにアドバイスをしたが。出来上がれば是非番組にも...と彼も言う。喜んで遊びに来て欲しいと...とお願いしたのだが、その日は何時か...。チンさんも増尾ちゃんも、昔の仲間は本当に良きものです。
【今週の番組ゲスト:演歌歌手の神野美伽さん】
『SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE』から
M1「東京ブギウギ」
M2「ラッパと娘」
M3「センチメンタル・ダイナ」
M4「オールマン・リバップ」




