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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.310~軽井沢ジャズ・フェス】

 この夏また全国各地でジャズフェスが
開かれる。かつてのような熱気はないし、定例のロックフェスには動員力等及びもつかない(かつてはジャズフェスが凌駕していた時代もあった)寂しい状況だが、それでもフェスが開かれるのはいいことだ。このジャズフェス・シーズンの口火を切って7月末に催されるのが、軽井沢の大賀ホールでの「軽井沢ジャズ・フェス」である。日本屈指の別荘地で開かれるこのフェスも、今年で5回目。前回は主催者で企画立案者でもある「88」レコードの伊藤八十八氏がその前年に死亡、開催も危ぶまれたが奥さんの妙子さんが後を継ぎ、無事フェス運行となっただけに、今年は...と思っていたら、構成作家で演出家、エッセイストなど多彩な顔を持つぼくの古くからの友人、高平哲郎氏が全体の構成と演出を手掛けるという形で、また実施することになった。場所は同じく大賀ホール。これまでは2日間だったフェスを、彼の助言もあり7月30日(土)1日だけとして、昼間の2時から3時間ほどたっぷりとジャズを愉しもうと言う企画。

 
ぼくもこのフェスには色々協力したり、ライブレポートを書いたりしたこともあり、今年もまた...と言うことで、主催の伊藤妙子さんと高平哲郎氏に今回のフェスだけでなく伊藤八十八氏についても2人で偲んでもらおうと、スタジオに招くことにした。高平氏は数年前から軽井沢住まい。正確に言うとお山(浅間山)を超えた北軽井沢~群馬県嬬恋村在住。そんな関係もあり追分での文化シンポジウムに登場してもらったこともあるが、ここから東京に車で通うと言う(往復8時間強)かなりなハードスケジュールを毎週こなしているらしい。
 彼はかつてのフジTV王国~お笑いをメインにしたフジTV全盛期の陰の立役者でもあり、元々は雑誌「宝島」の初代編集長。その彼のインタビュー集を読み、当時のラジオたんぱでスタート予定の紀伊国屋提供のカルチャートーク番組のメインキャスターに起用を考えたのだった。いささか斜に構えシャイな彼だけに、しゃべりは今一つだったが、その交友関係は大変に幅広くゲストは多岐を極め、毎回大変に面白かった。
 また彼は我が森田一義(タモリ)登場の陰の仕掛人で、色々面白いアイデアを提供、タモリを時の人に仕立て上げた面白グループの張本人。その彼を放送の世界に引き込んだのが、かく記すこのぼく(自慢話です)と言う訳で、彼もその恩を感じてくれているみたいなので、彼とは本当に長い付き合い。今のラジオ日経では考えられない様な豪華で面白い特番=石原裕次郎、高倉健、ツービート・スペシャル(メジャー化する前のタケちゃんに焦点を当てる)等々、その裕次郎さんなどかつての日活スター総出演特番「我が愛しのヒーロー達」は同内容のドキュメンタリー映画(作家の矢作俊作氏が監督)にもなったりもした。
 その高平氏と亡くなった伊藤八十八氏とは古くからの仕事仲間であり飲み仲間で、彼を偲ぶ会も高平氏と仲間達主催で開かれたりもした。

 
日本の「真夏の夜のジャズ~ニューポートジャズフェス(アメリカ屈指のリゾート地、ニューポートでかつて開かれていた代表的ジャズフェス)」の再現を目指し、伊藤八十八氏が始めたジャズフェスを、軽井沢在住の演出家が総合企画・演出する今年の軽井沢ジャズ・フェス。例年と少し違う形になるのかも知れないが期待大でもある。出演はケイコ・リー、寺久保エリナ、TOKUなどと言ったお馴染みの八十八ファミリー。妙子さんも出演者一人々に挨拶に行き、今年の趣旨を伝え了解をもらい、ジャズプロデューサーとしての第一歩を歩き出している。軽井沢ジャズフェス、伊藤妙子、高平哲郎、そしてこのフェスを愛するファン、それらすべてに乾杯!
【今週の番組ゲスト:㈱Eighty Eight代表の伊藤妙子さんと編集者で演出家の高平哲郎さん】
M1「I'm a fool to Want you/KEIKO LEE&BILLIE HOLIDAY」
M2「Soul Shadows/団しん也」
M3「MY IDEAL/TEDDY WILSON」
M4「BEAUTIFUL LOVE/KENNY BARRON」

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