【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.787~東芝ブレイブルーパス連覇~】
ラグビーってやはり素晴らしいなーと、改めて再認識させられる試合が先日あり、久々にラグビー関連コラムを...。その試合は、日本ラグビーの最高峰「リーグワン」の決勝戦、国立競技場で行われた。昨年の冬にリーグがスタートし、それなりに長い期間競い合ったリーグ戦だが、その最終決着は、昨年の覇者である「東芝ブレイブルーパス東京」と、トーナメント戦を勝ち上がってきた「クボタスピアーズ」の顔合わせ。国立競技場に5万人を超すファンが集まり、ラグビー人気もまだ決して捨てたものでない処を、はっきり証明して見せた一戦でもあった。試合の下馬評は実力拮抗しており、5分5分といった予想だった。
ところで東芝の府中工場に隣接している、東芝ブレイブルーパス東京の府中グランドには、縁あって以前から何回か足を運んだこともあり、何と言っても我が国立の隣街のラグビーチームだけに、クボタよりも大分愛着があり、ぼくはブレイブルーパスを応援していた。それにこのチームにはなんと言っても、ぼくのご贔屓でもあり日本人と殆んど体付きが違わない名スタンドオフ(SO)、リッチー・モウンガが昨年から在籍、嫌が上でもこちらを応援...と言うことになるのは、まあ至極当然のことでもある。そんなこんなで東芝ブレイブルーパス東京を応援しながら、国立競技場でリーグワン最終試合を愉しんだのだが、結果は拮抗した点の取り合いを制して、ブレイブルーパスが連覇したが、全般的に緊迫感に溢れた素晴らしい決勝戦だった。半世紀以上前に、ラグビーの国際試合を始めて見たあの頃を思い出すと、本当に日本のラグビーは進歩したし(まあメンバー構成も全く違うが...)、強くなっている。その代表例がこの決勝戦だったと言っても、決して過言ではなかったと思う。両チーム共にデイフェンスも完璧だったし、何より両者のみなぎる闘志が凄かった。記者会見で両方のヘッドコーチが、異口同音にリーグワンの実力の高さを褒めていたが、実際良いもの見せてもらった感有りありだった。
それにしても凄かったのは、ご贔屓のリッチー・モウンガ。試合後の記者会見で明かされたのだが、なんと彼は左手を骨折、1週間全く練習もしていなかっのだと言う。試合に出るかもはっきりしなかったのだが、かなり無理を押しての出場だったのである。しかしそんな骨折などを微塵も感じさせない、完璧なプレーや試合運び。スポーツ新聞なども絶賛していたように、そんなアクシデントがありながら、彼はチームの得点の全てに絡み、ほぼ自身で決着をつけたのだった。いやー驚いた、魂消た。凄い男である。監督やキャプテンのマイケル・リーチも、考えられないほど凄い男だと絶賛していたが、その男が日本人と殆ど変わらない上背と体格、確か174cmで体重も人並みな男である。ラグビーと言う競技、型位の大きさだけではないのだということ、改めて強く実感したし、日本のプレーヤーも努力次第ではああもなれるはずなのである。いいお手本を示してくれた。有難うリッチー。貴方はラグビー界の輝ける星だし、日本ラグビーの良き指針でも有る。それにしてもいい試合見せてくれました。有難うブレーブルーパス、そしてスピアーズの選手達。やはりラグビー 最高!
【今週の番組ゲスト:アストル ピアソラ研究の第一人者斎藤充正さん】
『アストル ピアソラ 闘うタンゴ 完全版』をご紹介頂きました。



