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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.153~アトランタからのゲスト~】

 このコラムでもしばしば書いているが、今ジャズ界は女性上位時代。新人などでも女性の活躍が目立ち、本場アメリカを初めとする国際的な活躍という点でも、上原ひろみを筆頭に女性陣が勝っている。そんな国際的な活躍と言う点で、前から気になっている女性ピアニストがいた。7~8年前のことと思うが、アトランタに素晴らしい女性ピアニストがいて、地元のクラブで活躍し、大物のバックを務めたり、各種の賞を獲得したりとアトランタでは最も有名な日本人だと言う評判。アトランタに移る前はNYでもニーナ・フローリンなどの大物のバックを務め、評判を集めたらしいと言う話も聞こえたりしていた。


 その存在はかなり気になっていたのだが、最近まですっかり忘れていたら、この6月にアトランタで大活躍の宮本貴奈さん、待望の日本デビュー作登場とある。レコード会社は良く知る「スパイス・オブ・ライフ」。デビューとあるのでもしかしたら、日本に一時帰国しているのでは...と思い、社長の佐々氏にtelするとジャスト・ヒット。現在、日本にいると言う。じゃあと言う事でデビュー作を携え、スタジオに来てもらうことにした。

 「アトランタからわざわざご苦労さんです...」と言おうとしたら、なんと彼女、子供を産んで今は日本中心に生活し、アトランタやNY、そして東京、ご主人の勤務先の大阪と、日米を行き来するとのこと。子供は女の子で、名前はつむぎ。彼女の出身は結城紬の本場、茨城県の結城市、市の結城紬大使を務め、アトランタのコンサートなどでも紬の着物で演奏することもあるのだと言う。

 実に気さくでアグレッシブな女性で、ピアノや作曲以外にも、プロデューサーとしても活躍。人気トランペット兼ボーカリストのTOKUのアルバムや、若い女性ボーカリスト達のアルバムなどのプロデュースも手掛けている。自身の日本デビュー・アルバム(アメリカでは既に3枚ほどリーダー作を出している)『オン・ザ・ウエイ』は、世界を旅するイメージで作られており、次作のタイトル曲を始め、パリの目抜き通りなど地名を織り込んだ有名ナンバーなども含まれており、最後は日本の「この道」で締めくくるという構成。ダイナミズムとリリシズムが程よく混じり合った好演奏で、評判通りの素晴らしさだ。その彼女の番組出演は6月の第2週を予定しています。

【今週のゲスト:AQUAPITのリーダーでオルガン奏者の金子雄太さんと、新しく誕生したレーベル『T5 Jazz Records』の代表清水正さん】
T5ジャズの第一弾でAQUAPITの3rdアルバム『Orangeオランジュ』から4曲お送りします。
M1『Locomotor』
M2『Orange』
M3『Kit Cut』
M4『One』

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