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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日22:00-22:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.201~イケア散策~】

 今巷で話題(と言っても武蔵野など東京の西部地域だが...)のイケア立川店。イケア初の東京店として4月の半ばに開店した、この巨大店に行ってきた。わが街国立のすぐ隣の立川市、車では15分ぐらいの近さだが、駐車場も混んでいるうえになんと買う買わないに関わらず、駐車料が千円と聞き、用事もあったので立川市役所の駐車場に留め、10分ほど歩いて立川店に向かった。このイケアが新しく登場した地域は昭和記念公園の隣接地で、新たな官庁や国の研究施設が立ち並ぶニューゾーン。自治大学校や国立国語研究所、国立極地研究所等と言った施設の前を通り、今までとは全く装いを異にした、新しい街、立川官庁、研究街の散策も初めてだけに面白いものだったが、その一角に建つイケア。全体にはなにかあのコストコを思い起こさせるような巨大さで、大きな棚に家具類が積み重なって置かれており、そのスケール感に圧倒される。

 世界中で店舗展開し今や家具と言えばイケアと言われるほどだが、北欧スウェーデン生まれのこの家具メーカー、創業は1940年代の初め。北欧を代表する企業と言ったイメージで、その北欧風センスが売りなのだが、なんと現在の本社はオランダで、ヨーロッパ=EUの代表メーカーなのである。ここら辺は実に巧みな所で、イケア=北欧ではないと言う事を知る日本の客はあまりいないはず。まあそんなことはどうでも良い訳で、並んでいる商品は確かにセンスが良く値段も結構安い。ぼくのお気に入りのニトリに比べて、そのデザイン・センスは数段上だ。これでは国内メーカーも頑張らないと客を取られてしまう。商品レイアウトも良く、見物も面白いのだが、何せ人が多くウンザリしてしまう。若い連中ならばこの混雑を愉しめるのだろうが、オールド・ボーイのぼくなどにとっては重荷で、見て歩くだけで疲れてしまう。まあそう思いながらも生まれついての貧乏性、結構ふらふらしながらつい値段が安いので、それにつられて小物の数々を、それなりに買ってしまい結構な額に...。

 ところでスウェーデンを含む北欧各国と言えば、今や本場のアメリカを凌ぎ日本と並ぶジャズ大国で、アルバムもかなり積極的に出し続けている。殊にスウェーデンはスウェーディッシュ(クール)ビューティーとも呼べそうな魅力的な美人シンガーも数多く、名刺代わりのアルバムを連発する日本のシンガー達とは大違いで、かなり魅力的な実力派揃い。どうもイケアと日本のメーカーの差異も、彼我のジャズ・ボーカルの世界の違いと、いささか様相が似ているようで面白くもある。 巨大店舗巡りに疲れてしまいながらも、直ぐにファミリー会員に登録してしまう、浅はかな己の姿に反省しつつ、また訪れることも愉しみにしている、何とも言いようのない心持の一日なのでした。

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