「テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週日曜19:00~19:30で放送中(再放送は毎週金曜日 18:30~19:00 ※特別番組放送により休止の場合あり)。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。
【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.673~WBC侍ジャパン】
この所全てに於いて沈滞気味の日本と言う国にとって、最も明るい話題となればやはりWBC、日本チーム~侍ジャパンの優勝と言うことになるだろう。大谷、ダルビッシュ有、村上等々、人気・実力を兼ね備えたスーパースターが揃い、史上最強とも謳われたこのチーム、確かに実力は抜群だったがぼくは下馬評通りに優勝するとは思っていなかった。だがあれよあれよと言う間に勝ち進み、劇的な勝利もものにしつつ決勝戦へ...。特に決勝のアメリカ戦のオーラス、大谷―トラウトの大一番対決で覇権の決着が着くなど...、ドラマチックと言うには余りにも見事な筋書き通りに進み、表現の仕様がないくらい...。TVの視聴率もこのTV離れがいわれる昨今、驚異の40%越えの数字を記録したとも聞く。本場アメリカのマイアミにある球場での試合だけに、午前中の結構忙しい時間でのこの数字。やはり日本ではプロスポーツは野球...と言うことを改めて強く実感させられた。
ぼく自身はプロ野球中継などこのところ殆ど見たことがなかったし、球場での観戦などは数年前に久しぶりに西武球場に行ったくらいで、野球とはとんと御無沙汰。かつてのプロ野球プロデューサー(一時野球中継をやっていたのです)も面目なしで恥じいる所も多いのだが、改めて日本での野球の勢い...に想いを強くさせられた。
ところで今ぼくにとって最も重要なスポーツとは早稲田ラグビー部そして最近の仕事絡みもあり、やはり何と言ってもラグビーである。前・後半40分ハーフで、1人として体を休めたり気を抜く等と言うことも無く、15人が有機的に動き廻り試合を作っていく、その圧巻のダイナミズムと圧倒的な体力・気力。1人のピッチャーが抜群の力量と出来栄えならば、暴論を言えば他の8人は必要ない...と言った思いすらある、些か退屈とも言える野球と言うスポーツに比べ、興味深さや面白さと言った点でも、ラグビーは野球をはるかに凌駕する...と信じていたのだが、そんな甘い考えも、大谷や村上の度肝を抜く豪快ホームラン、そして彼らスーパースターの放ち強烈オーラによって、軽々と破られてしまった。やはり何と言っても「プロ野球はプロ野球...」である。
願わくばこの秋、フランスで開催されるラグビーのワールド・カップで日本のTV視聴率が少しでも高からんことを...。それにしてもWBCでの日本選手の大活躍そして優勝。本当におめでとう。天邪鬼のぼくでもその感動・素晴らしさ、ひたすら脱帽ものでした。
【今週の番組ゲスト:ジャズプロデューサーでミュージシャンの渡辺康蔵さん】
M2「the introduction〜song of the united front / Charlie Haden」『Liberation Music Orchestra』より