【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.779~トランプ関税~】
トランプ米大統領の無理筋の関税引き上げ措置により、世界中がパニック状態に陥入り、株価は乱高下で少しも先が読めない状況が続く。米国債も売られているらしく、もともと独裁者傾向大のトランプだけに馬鹿げた措置...と評する識者も多いようだが、中には彼一流のディール措置で流石トランプ...と称賛する向きも無きにしも非ずだが、その実際や根拠はよく分からない。流石のトランプも世界各国からの強い反発もあってか、関税引き上げ措置は3ヶ月ほど実施を伸ばす...という事になったし、携帯TELなどアメリカの支持層からも、強い反発を受けそうなものの関税引き上げは無しなど、ご都合主義でもあるのだがその先行きは余談を許さない。なにせ彼の周辺はイエスマンばかりと言われ、いずれもが競って彼の気に入るような話ばかり、耳に入れるとも言われるから、この先どんな展開になるかは本当に予測もつかない。これに対しアメリカを始め世界各国で、反トランプのデモが巻きおこり、アメリカではかなりな人数が参加とも聞く。だが我が日本ではそんな動きは皆目見当たらないようで、こうした日本の属国主義は、トランプには好ましく映るかも知れず、これからのアメリカとの関税交渉にはいい影響はあるかも知れないが、まあなんとも情けないことこの上なしである。
ところでこうした全米での反トランプデモに参加しているのは、中高年以上の人達で、若者やアメリカで多く見られる移民の人達の姿は、余り見掛けられないと在米の日本人ジャーナリストの人が指摘していた。と言うのも今までこうしたデモの中心を占めていた大学生、名門IBリーグの諸大学やNY大学なども完全にトランプにひれ伏している感もあり、トランプ政権からの補助金カットを恐れる大学当局の締付けが強く、逮捕でもされたら即退学などという、強硬措置が取られているようで、迂闊にデモに参加出来ないということのようなのだ。これは移民の人やその2世達にはもっと過酷で、即刻国外退去などという措置も取られるとも言う。こうした措置に対抗しようにも、裁判所の人事にも露骨に介入し司法も自身の意のままに...と言う、やりたい放題状態。また政府の職員も意に染まない人物は、かなり好き勝手に解雇出来る体制を整えようともしているとも言われる。特に裁判所への介入は、民主主義の根幹でもある三権分立を壊滅させるもので、今やぼくらが信じていたアメリカの民主主義、あのケネディー大統領就任演説などは高校の英語や社会の授業でも取り上げられ強く感銘を受けたものだったが、自由と民主主義は風前の灯と言った感も強い。誠に残念な限りだし、今後のアメリカのみならず世界中の動向も心配でたまらない。さすがに日本のトランプ信奉者も、今回の無謀な関税引き上げなどの一連の混乱措置には否定的なのかと思えば、彼は信念を持ってやっているので、日本の指導者達もああなって欲しい...と、あのトランプを信頼・支持すると言う層が2割強もいるという世論調査結果もあり、もうこれは駄目と言うか、なんとも絶望感も強いのだが...。今や日本も大阪関西万博などで浮かれている場合ではないだろう。このトランプ~プーチン2極の悪の枢軸体制が打破され、なんとか世界中が常識の通じる平穏なものになって欲しいものです。
【今週の番組ゲスト:ジャズ専門誌 Jaz.in 編集長の佐藤俊太郎さん】
https://jazin.net/
M1「Spiral Dance / Branford Marsalis」(『belonging』より)
M2「Windows / Chick Corea Trio」(『TRILOGY 3』)
M3「Darn That Stream / 井上銘 Tokyo Quartet」(『 Tokyo Quartet』より)
M4「El Roy / Sultan Stevenson」(『El Roy』より)







