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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

    
【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.245~ラグビーシーズン打ち止め~】 

 先日の2月28日(土)。秩父宮ラグビー場で行われたラグビー日本選手権決勝戦、この試合をもって今年度のラグビーシーズンは終了。この試合はご承知のとおり、清宮克幸監督率いる「ヤマハ発動機ジュビロ」が、彼の古巣でもある「サントリーサンゴリアス」をノートライで破って、めでたく初優勝を飾った。当然ぼくも秩父宮に足を運んだのだが、この試合、首都圏そして関東地域の早稲田ラグビーファンならば何が何でも見なければ...と言った試合でもあった。両軍合わせて10人近い早稲田ラグビー部出身トップリーガー達が相見えた試合で、これまでの決勝戦でこれほど早稲田出身者が顔を揃えた試合は無かった(はず)だけに、早稲田ファンとしては応えられないもの。ヤマハの監督の清宮はサントリーも率いたことがあり、両チームとも清宮チルドレンが多数。その上ヤマハといえばつい数年前には、会社の業績不振でラグビー部も廃部寸前だった。それを彼が数年で優勝戦に登場するまでに持って来たのだからその手腕は鮮やかで、早稲田&清宮ファンには応えられない試合だった。
 どちらが勝ってもと思いつつ、やはり気持ちは初優勝のヤマハに傾いてしまう。試合は両軍一人ずつシンビン(反則プレーで10分間の退場)を出すなど、いささか荒れ気味ではあったが、ヤマハが見事に守りきり完勝。試合後のインタビューでは、清宮監督も感激ひとしおで何時も以上に良くしゃべり嬉しそうだった。おめでとう!

 それにしても今年度の現役早稲田ラグビーはどん底。正月を越すことが出来ず、ぼくも何もやる気がしない寂しい正月だったが、清宮&早稲田チルドレン達の今回の活躍で、ようやく報われたと言った感じ。来年度は今年に比べてさらに戦力低下が言われているだけに厳しい道のりも予想されるが、早稲田ラグビー部が優勝した時だけに歌える「荒ぶる」。これを気持ち良く歌えるように、日頃から最善の努力を重ねて欲しいと思う。

 さて今年は日本ラグビーにとって大事な年。と言うのも9月にロンドンで世界選手権=ワールドカップが行われ、このロンドンの次はいよいよ日本での大会となるだけに、オールジャパンの試合結果、内容が大変重要な意味を持ってくる。そんな重要な年にラグビーのレギュラー番組をラジオNIKKEIが放送している(番組名:「藤島大の 楕円球にみる夢」)。永年ラグビー番組誕生を目指してきたぼくにも、嬉しさひとしおで、担当の才媛のH嬢(そしてこのコラム担当でもある営業セクションのお偉いさん=O君)には感謝・感謝と言ったところなのだ。

 気鋭のスポーツライター、藤島大氏(ジャズ好きでもある)をパーソナリティーに迎えた月1回のラグビー番組。3月1日に放送した際のゲストは、ラグビーレジェンドとも称えられる「釜石シーウェイブス」の伊藤剛臣選手だった。43才を超えてなお、現役のラガーマンとして試合で奮闘するその雄姿は、ラグビーファンならば自ずと応援したくなるもの。ジャパンのキャップ(国際試合に登場した選手に贈られる)も沢山持った彼。東京の下町育ちなのだが、田舎と言える岩手の釜石市に家族で移住、そこで骨を埋める覚悟もあるようで、こんな話になにか目頭も熱くなる。折しも日本でのワールドカップの会場のひとつに釜石も選ばれ、地元チームのスター選手でもある伊藤選手にも色々スポットが当てられることになり、絶好のタイミングでのゲスト登場。実に気持ちの良い、レジェンドの名に相応しい好人物、プレーヤー。収録終了後スタッフと一緒に飲んだのだが、店の客に「ラグビー宜しく頼みますよ」と頭を下げ回る等、根っからのラグビー好きがよく分かり、更にファンになってしまった。早稲田・清宮・伊藤・ラグビー番組、どれも皆さん応援よろしくお願いします。ラグビーも、ジャズも、そして人生も素晴らしいものなんですね。

【今週の番組ゲスト:ジャズクラリネット奏者の谷口英治さん】
3月4日リリースのリーダーアルバム『Seems Like Old Time』から4曲
M1「Seems Like Old Time」
M2「It's All Right with Me」
M3「Spring Is Here」
M4「You'd Be So Nice to Come Home to」

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