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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、土曜曜22:00~、日曜23:00~で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.454~ラグビー・サンウルブズ】

 今年はラグビーワールドカップイヤーで、日本のラグビー界にとって記念すべき年と同時に大変に重要な年でもあるのだが、どうもその盛り上がりも今イチの感がある。全国20か所近くの会場で行われるワールドカップのトーナメント、ラグビーが盛んな九州では確か3か所の会場で試合が行われるはずで、2月に別府に温泉探訪に行った時には街の各地でPR看板が立てられるなど、かなり熱心な大会告知が行われていたのだが、首都圏ではどうもいまいちの感も強い。まあこの時期はラグビーの端境期、盛り上がりに欠けるのは仕方ないのだがいささか心配になってしまう。
 そんな時期を埋めるのがスーパーリーグに所属する日本チーム「サンウルブズ」の動向。ニュージーランドに遠征しアウエー(敵地)で1勝を挙げたのは、特筆に値する画期的なことだし、それ以外の試合でもかなり拮抗した試合を毎回繰り広げ着実に力を付けているのは確かだが、人気や盛り上がりに欠ける点は否めない。そんなサンウルブズだけに事務方も色々とPR活動に務めていて、その一環として秩父宮ラグビー場で行われる国内第2戦では、チームジャージを着たラグビーファッションショーの実施を考え、その合間にラジオNIKKEIの番組「藤島大の楕円球にみる夢」の公開録音を実施することになった。番組開始数年にしての初めての公録、ぼくも久々にフロアディレクターなどとして、わずかばかりのお手伝いを言うことで、3月16日(土)のレッズ戦前の番組公開収録を行った。
 
この試合はあの東日本大震災が起きた3月11日以降に行われる初試合と言うことで、震災に遭った釜石市からもラグビー関連の高校生がボランティア参加すると言うチャリティー試合にもなっており、その高校生達もステージに上げたら...と言う提案が採用され、チャリティー試合の公録らしさもプラス出来た。更にサンウルブズからは共同キャプテンの一人、FWのクレイグ・ミラー選手も公開収録に参加してくれることになり、それなりに準備も整い、試合当日を迎えることになった。


 当日は天気予報では雨の可能性が高く、どうなることかと危ぶんだのだが...。どうやら晴れ間も見える天気具合となり、プロデューサーH嬢の運の強さに感心しきり。会場は秩父宮にはいる正面の階段下のステージ。階段でラグビーファッションショーが行われ、ステージはそのメインの見せ場、ハーフの美女モデルを含む数名のモデル達による10分位のショーの前半が終了、そしていよいよ番組公録がスタートとなった。
 収録の進行役は番組でもおなじみの「ラグビーマガジン」田村編集長。大学の準体育会でラグビーをやっていた氏は堂々と進行役を務め、メインゲストのミラーを呼び込み、パーソナリティーの藤島氏と共に、色々と彼に質問を投げかける。出身地のニュージーランドでは会計士も経験したこともあると言うミラーは、かなり知的な印象のプレーヤーで誠実に受け答えし、多くのラグビーファンからも好感を持って受け止められた。その後釜石から来た高校生~2人の女子高校生で一人はラグビー部のマネージャーとのこと~もステージに呼び込み、試合準備の為に退場するミラーと最後にラグビーボールのパス交換を行い、彼女たちは大感激。その後は彼女達にオジサン2人から高校生活、釜石で行われるラグビー試合への期待などいくつかの質問を投げかけ、彼女達は一つ一つ真摯に答える。そのやり取りにファンは熱く共感を覚えた様子...と言った感じで、公開収録はつつがなく終了、2部のファッションショーにバトンを渡した。
 当日、秩父宮には1万4千人を超えるファンが詰めかけ大盛況。番組とラグビーファンとの間で、かなり良い心の交流が実現できたようにも思われる。ぼく自身も久々のフロアーディレクター仕事、どうもこうしたイベントいくつになっても結構ワクワクものでそれなりに愉しませてもらった。

 肝心のサンウルブズとレッズの試合の方だが、前半は完全にサンウルブスが主導権を握りかなりなリードで終了。かなり楽勝ケースかと思いきや、後半に入ると様相は一変、本来の力を発揮し出したレッズに押しまくられ、試合の終盤まで同点でもつれ込み、最後の最後にサンウルブズにミスが出て惜しくもうっちゃり負け。大変に残念な結果で終わってしまったのだが、番組の公開収録の方は自画自賛ではなく成功だったと信じる。何せ釜石の女子高校生達のすれていない溌溂とした可愛らしさ、久々に気持ち良いものを見た感がありました。彼女・彼ら(そして全国の高校生達)のボランティアスピリットが、今年のラグビーワールドカップをもきっと成功に導くに違いない。そんな感慨を抱かせてくれた一時だった。

 しかし本日、サンウルブズが2020年シーズンを最後にスーパーラグビーから除外という発表があった。収録当日もファンからサンウルブスのこれからについて質問が出たのだが、まあいろいろな事情はあったのだろうし、日本選手の登場が少なくて人気もいまいち...、など諸々あっての決定でこれは致し方ない。それにしてもワールドカップ終了後の日本ラグビー界、本当に心配の種が尽きません。まあぼくは早稲田ラグビー一筋と言うのは、これまでと変わりないのですが...。


【今週の番組ゲスト:ジャズピアニストの友金まゆみさん】
デビューアルバム「NEW YORK REUNION」から
M1Mr.T
M2 Old Folks
M3Sister Sadie

M4I Wish She Were Still Here

 



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