「テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週日曜19:00~19:30で放送中(再放送は毎週金曜日 18:30~19:00 ※特別番組放送により休止の場合あり)。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。
【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.670~タモリ俱楽部終了】
久々に森田一義君ことタモリの話題を...。彼に会うとしてもまあ年1回開催される早稲田大ジャズ研のOB会(ここ2年程はコロナ禍で開催なしだが...)位しか無いのだが、今年はOB会も周年記念で大々的なコンサート開催予定となっており、その場で久々に顔を合わすことになると思う。彼はぼくの1年下で年令もほぼ1才下なので、有る意味正真正銘のチャンジー(爺さん)の一人なのだが、齢の割に若々しい頭脳も明快で実にしっかりしている。NHKの人気番組「ブラタモリ」では全国を飛び回り、少しの疲れも見せずその知識・見識を軽やかに披露し健在振りをアピール、番組視聴率も常に高位置をキープし続け、まさに天晴れとしか言いよう無い。
ただ一方で40年以上続いてきた低予算で独特な味わいを誇る、あの伝説の深夜バラエティー番組「タモリ倶楽部」は、遂にこの3月で終了してしまうのだと言う。全く残念至極な事態だが、当の主役タモリは淡々とその事実を受け止めていることだろう。彼はかなり以前に結構長いこと、当時のラジオたんぱのBCL番組(世界中のたんぱ局を聴き、局発行のカードを集める小・中・高生の一大ブーム=BCL)のパーソナリティーを務めてくれており、番組の中でもお得意の4ヵ国語麻雀(福岡の高校生時代に聞いた北京放送等のたんぱ放送による、国際放送でのでたらめ語学を生かした麻雀中継など)等も披露したりもしていた。それだけに結構関りも深いのだが、何と言っても彼のマスコミ~ラジオデビューが、我がラジオたんぱであることはあまり人に知られぬ事実もある。と言うのも彼のデビュー直前、当時人気・実力ともに絶頂期にあった大ピアニスト中村紘子のインタビューを彼に頼んことがあった。まだ赤塚不二夫亭に居候する前の無名時代の話なのである。
そんなタモリの人気番組「タモリ倶楽部」の終了は残念ではあるが、もう一つ皆様が知らないラジオたんぱとこの深夜番組の結びつきを...。それはもう30年以上前のこと、この番組にラジオNIKKEIの局舎が登場し、ぼくもそれに一役買ったのである。当時の彼のマネージャーで田辺エージェシーの最も若い役員だった、夭逝した前田氏(好い漢で惜しい人材だった)から連絡があり、「今度タモリ倶楽部で競馬を取り上げたいので小西さんの所で協力してもらえないか...」というもの。まあ人気番組とタモリからの要請と言うこともあり、当然二つ返事でOKした。当日は当時あったオープンスタジオで収録を行い、確か競馬ゲームか何かをやりながら...競馬アナがそのゲーム実況をしたり、競馬中継の難しさなどを語ったりという内容で、あっという間に収録は完了。その間タモリも終始ご機嫌で、競馬などには関心ない筈だがアナに合わせて飄々とその場を盛り上げていた。流石、役者やのーと言う感じで、改めて彼の力量に感心した次第。
あの番組は空耳アワーとかオープニングの若い女性のお尻フリフリポース等々、話題のコーナーなども多かったが、やはり開始から40年、この前改めて見たのだが何とも言えぬ勤続疲労感も漂っていた。ある意味一世を風靡したアングラ番組だったが、やはり少し長すぎたのかも知れない。そんな所で今回の番組終了と言うTV局の決断、まあ仕方ない面もあるかもしれないが、至極残念なことでもありますね。でも森田一義君はどこまでも不滅です。
【今種の番組ゲスト:ギタリストの西藤ヒロノブさん】
8枚目のアルバム『Universal Energy』から
M1「Universal Energy」
M2「FM Jam」
M3「Saudade」