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テイスト・オブ・ジャズ

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テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週木曜22:30~23:00(本放送)と金曜18:30~19:00(再放送)で放送中。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.614~リークワンスタート~】
  
  ラグビーの新しいリーグ、リーグワンがスタートして1か月ほど。ワールドカップでの隆盛を生かし一気にプロリーグへ...、と言うラグビー関係者の目論見は、各チーム事情やスポンサーなどの思惑もあり、またコロナ禍の経済状況なども作用し、かなり初期の考えとは違った形になってしまった。だがトップチームが集う、ティア1からその下のティア2~3迄、所属チームを3部に分けそのチームの本拠地を決め、それをチーム名にして所属の会社名などは出さないと言う地域密着型リーグ~サッカーリーグ方式を採用してスタートした。
そのため長いチーム名や東京を冠したチームも多すぎるなど、様々な問題も起きているようだ。 

ぼくもオープニングのサンゴリアス(旧サントリー)とブレーブルーパス(東芝)の試合を正月明けに、調布の味の素スタジアムで観戦したが、リーグのオープニング戦にしては客が少ないこと、オープニングらしい熱気に欠けることなど、いささかがっかりしてしまった。試合自体はブレーブルーパスの頑張りで点の取り合いに終始、かなり面白い展開だったが、両チームともに府中市を本拠にしており、かつては府中ダービーと銘打たれていた因縁の人気カードの割りには、客数の少なさが余計気になった。
 まあこの新リーグ=リーグワンは、各地のオープニング試合が選手のコロナ感染などで、中止や延期になったものも数多く、出鼻をくじかれた感も強いのだが、この2月のシーズン佳境に入っても、未だ盛り上がりに欠ける感は否めない。

 これに反しバスケットのプロリーグなどは、スポーツチャンネルなどを見ると大分盛り上がっている様子。会場も各地のスポーツセンターなど、大分小振りな場所で実施しており、登場選手や登録選手の人数も少ないと言ったバスケ特有な事情もチーム運営などには、プラスに作用しているようでもある。それ以上に、八村塁等の有名スターが、プロバスケ界には誕生していることだろう。ラグビーは15名と言う、プロスポーツの中でも最大の人員が試合実施には必要で、更にそれを支えるスタッフはその数倍となるだけに、各チームの本拠スタジアムや人員確保、更には選手&スタッフの賃金等々、プロリーグとしてやっていくには問題が多いのである。果たしてリーグワンがこの後どんな展開になるのか、ラグビー好きとしては大いに気になる所だ。

 しかし何と言っても最大の問題は、金を払ってでも是非見てみたいと言うラグビースター、それも日本人スターに欠けることだろう。五郎丸や福岡等々ラグビー人気を支えたスターが第一線を退き、その後を引き継ぐべきこれと言った人材が殆どいないのだ。由々しきことである。これはジャズ界にも通じることで、かつてはハービー・マンやヒューバート・ロウズと言った人気者がいたジャズフルートの世界も、彼らがいなくなってからは余り注目されない楽器になってしまった。それぞれのシーンを盛り上げる、スターと言う存在は大変に重要で大きな意味を持つものなのである。色々な意味からも日本ラグビー協会は、一致団結して次代のスターを作り上げることに専念すべきだろう。難しい課題ではあるが直ぐにでもとも思うのだが...。

【今週の番組ゲスト:ジャズシンガー 森岡"マレーネ"典子さん】
新譜『 I Will Wait For You』より
M1「Loving You Was Like A Party」
M2「Don't Ask To Stay Until Tomorrow Theme from "Looking for Mr. Goodbar"」
M3「Song for My Father」
M4「This Masquerade」

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