【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.837~JR国立駅100周年~】
今年はモダンジャズにとって、色々と重要な年になりそうだ。まずはこのコラムでも取り上げた巨星ソニー・ロリンズの逝去(享年95才)。ある意味巨星達が割拠し素晴らしい成果を上げた我らのモダンジャズエイジ。それが奇しくもその終焉を告げる(?)年になってしまった。そしてこれもまた番組で3週連続取り上げた、帝王マイルス・デイビス生誕100周年(5月)の記念年でもある。そしてこの9月には、ジョン・コルトレーンの100周年も迎える。もう既に半年が過ぎようとしているこの2026年は、色々とジャズにとって象徴的な年とも言えそうなのである。
ところで今回この巨星3人のことを取り上げ、改めて気付かされたのが(今更何を...とも言われそうだが)、マイルス、ロリンズ、トレーンの年齢関係。1950年代初期のモダンジャズ勃興期から時代をリードしていたこの3人。其々のデビュー時期やバンドのリーダー経験など、どうもマイルスがその帝王の異名通り、最も年令が上と言った印象で、続いてロリンズ。最も若いのがトレーン、と言った順で並んでいる...と言った錯覚があった。特にマイルスとトレーンがタメ(同年令)で、ロリンズはトレーンよりも5才ほど下...、改めて今回この事実に気づいて、いささか驚いてもいる。トレーンはマイルスのバンドで、実質のジャズシーンへのデビューを飾っただけに、タメ(同年齢)だとは思わなかった。またロリンズとトレーンの関係も、アルバムでの共演歴もあるが、ロリンズの方が名盤『サキソフォンコロサス(サキコロ)』で、一足早く名前を挙げたので年令も上の筈...と言った、誤ったイメージを持ってしまったのである。まあこんな基本的なことに気付かされたのも、また何か意味あることなのかも知れない。
いささか前置きが長くなってしまったが、今回のコラム趣旨はジャズ関連ではない。我が街国立を象徴する、赤い三角屋根の歴史的駅舎(今も保存されている)で知られるJR国立駅も、今年でなんと開業100周年というのだ。色々と100周年イベントも行われているのだが、マイルス&コルトレーンと並ぶ国立駅100年。ジャズ関係者であり、国立駅を地元とする、チャンジーのこのぼくにとっても、この関わり何やら嬉しくなるものなのである。マイルスとトレーンが生まれた同じ年に、海を超えた日本(当時はかなり仲が悪かった両国だが)の首都、大東京市の西のハズレの街に、電車の駅が誕生した...というこの事実。なんら関係なしと言えばそれまでだが、何か関連付けて考えてしまう...のも、これまた事実なのである。
もともと国立と言う街、古くからある国分寺と立川の途中にある街ということで、両方から一文字づつ取って"国立"になったという、ご都合主義の権化のようにして名付けられた街なのだが、今や東京を代表する住みたい街にして、東京を代表する文化街でもある。ぼくがここに居を定めたのは、結婚して1年半後のこと。結婚して直ぐに、高尾山の山麓の新興団地に入居したのだが、溜池にあったラジオ局までの通勤には、余りに不便なのでこの街に移り住み、早や半世紀以上。大好きなこの街と、その象徴とも言えるJR国立駅。ぼくはその歴史の半分以上を見続けて来た訳だが、この後どれほど見続けられるか...。まあせいぜい頑張ってジャズと国立。この愛しい2つを見守り続けて行きたい...と、今は切に願っているのです。
【今週の番組:ベーシストの清水昭好(あきよし)さん】
2025年リリースの2ndアルバム『星がうつろう」から
M1「星が瞬く」
🎖️M2の「One Sheep,Two Sheep...」が、世界最大級の国際作曲コンペティションInternational Songwriting CompetitionのJAZZ部門で3位に選ばれました!




