【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.827~ジャズ入門2026~】
この処「今ジャズはどうして人気が無いのか...」と言った問題・課題を、ユーチューブなどで取り挙げる方を見掛ける事がある。それも素人のジャズファンでは無く、れっきとしたプロミュージシャンらしい...のである。まあどの方も余り知られている存在では無いのだが、地方でジャズを教えていたり、またセッションミュージシャンだったり...といった感じの方達なのだが、ジャズの人気無さの理由付けとして10項目ぐらいを挙げ、それに簡単な解説(?)を付けると言った形式。それらのユーチューブにほぼ共通するのは、ジャズは音楽自体(基礎理論など)が難しいし、またどんどん進化して来たことで、聴くのもまた難しくなっている...。ジャズはその歴史を知らないと理解が...、ファンも自身の知識を披瀝しがちでウザい...等などである。
まあジャズの不人気振り(?)についてのこれら意見は、どれもある意味で当たってもいるのだが、ジャズが少しでも多くの人に親しまれれば...と言った意味合いも込め、我が「テイスト・オブ・ジャズ」ではここ10数年ほど、4月最初の放送で「ジャズ入門講座」~ジャズはこんなに面白い、ジャズを愉しむには...、と言った感じの内容をお送りしている。ゲストにはジャズミュージシャンやジャズライターなどを招き、その方達にジャズへの誘いを伺っていくと言った趣向なのだが、昨年は確かミュージシャンの方だった筈で、今年は少し趣を変えジャズプロデューサー&コーディネイターとして、世界を駆け巡っている八島敦子さんをお迎えすることにした。今はジャズイベントなどを主催する「エイト・アイランド」の代表として活躍する彼女。その前身はNHKの関連会社NHKエンタープライズのディレクターで、あのビッグジャズイベント「東京JAZZ」立ち上げから関わり、ハービー・ハンコックやボブ・ジェームスなどの主要ミュージシャンとも親交を結び、ビッグイベントへと仕立て上げた立役者の一人でもある。
自身のレーベル「エイト・アイランズ・レコード」で、日本の有望な若手などによるジャズアルバムを制作、様々なジャズイベントの企画・立案・実施など、多彩な活動も展開する彼女だが、元々ジャズとの関わりは、大学時代(早稲田大)で、ぼくらの早稲田ジャズ研究会(ジャズ研)のかなり後発のジャズ組織、早稲田理工学部のジャズ好きが主体で作ったサークル、ここに属したことが始まりと言う。そこからNHKエンプラへとジャズ探求の路は続き、今や世界へ...と言うその過程を通して、ジャズから学んだこと、その愉しさ&面白さなどを、番組ゲストとして彼女は率直に語ってくれた。実は彼女、ぼくがメインになっている早稲田大関連のジャズ関係者(10数人)の集まりのメインメンバーで、その付き合いはもう20年以上になる。一時大病を患いかなり心配な事態...ともなったが(その理由でNHKエンプラも退職)、充分な療養期間を経て無事に帰還...した訳だが、そのお祝いを会のメンバーと行ったのも懐かしい想い出だ。
今や世界を股にかけ活動している彼女、今年もNYに2週間ほど打ち合わせで行ってきたと言うが、番組の中で最も印象的だったのは、日本のジャズ=Jジャズがヨーロッパ各国や本場NYで、大注目だということ。多くのジャズ関係者が、J-ジャズのミュージシャンを招待したいと思っていたり、日本のジャズ喫茶文化なども、感心の対象になっているらしいと言うのだ。これは嬉しいこと。彼女とは、今は中止になってしまった「軽井沢ジャズフェス」を、再度実施出来たら...と語り合うこともあるが(彼女も別荘を所有)、日本のニューポートジャズフェス(避暑地でのジャズフェス)の再現、出来ればやりたいですよね。本当に...。
【今週の番組ゲスト:ジャズプロデューサーでエイトアイランズ(株)代表の八島敦子さん】
M1「I Could Have Danced All Night(一晩中踊れたら) / Oscar Peterson」(『The Best Of Oscar Peterson』より)
M2「Feel Like Making Love / Bob James」(『One』より)
M3「Beyond Affinity / TBN TRIO」(『THE BIG NEWS』より)
M4「Strawberry Moon / Anita O'Day」(『The Lady Is A Tramp』より)
右下「radikoで聴く」をclick♪(2026.4.5)







