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テイスト・オブ・ジャズ

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テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週木曜22:30~23:00(本放送)と金曜18:30~19:00(再放送)で放送中。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.604~海野雅威君再登場~】

 このところ日頃怠惰なチャンジー(爺さん)プロデューサーにしては、珍しく勤勉な日々で体にこたえた。特番収録や芥川賞作家&神保町界隈のボス等のインタビュー、それに加えちょっぴり仕事絡みの深夜ラグビー観戦等々と、9日間休み無しで珍しく奮闘した。

 まずラグビーから言えば、勿論ジャパンの遠征試合である。ラグビー中継と言えばJスポーツと言うことで、ぼくももちろん契約しているのだが、ジャパン遠征試合に関しては1試合だけしか中継がない。そのため惨敗したアイルランド戦も見ること叶わずだったが、いささか格下のポルトガル戦は見れるので、番組など何かの参考の為にと...、深夜起き出してじっくりと見させてもらった。格下なので楽勝...等と言った下馬評だったが、そんなことにはならない筈と思ったらその通り、大苦戦でようやくの辛勝だった。ただこの試合を見る動機にもなった中野選手、初キャップでセンターに起用され、試合を決定づけるプレー振り。我が早稲田ラグビーの価値を大いに高めてくれたのは、深夜にも関わらず嬉しいものだった。喝采ものである。

 芥川賞作家と言うのはつい先日受賞した台湾出身の李琴峰さん。台湾番組の今年度最終回に登場してもらうため彼女にインタビューしたのだった。早稲田にある行きつけの店でのインタビュー、高田馬場では超人気店だけに大賑わい、漸く席を確保してインタビューに間に合わせたがかなり大変だった。昨年の台湾番組がラジオ初出演と言う彼女。その後芥川賞受賞で一躍時の人になってしまったが、初出演の時と違って明らかに機嫌も良くスムーズに取材は進んだ。初めての時は尖がった印象で、余り物も言わぬ...と言う印象だったがまるで一変。やはり受賞の効果か、変われば変わるものである

 まあなんやかんやで老体(?)に鞭打ち、仕事で走り続けた9日間だったが、その打ち止めがNYから一時帰国中で全国ツアーを終えたばかりの海野雅威君。海野君と言えばこの1年間のジャズ界の話題の中でも最大のトピック...、と言うか新聞やTVなどで大々的に取り上げられた話題の人。もうご存じの向きも多いと思うが、NYの地下鉄で若い黒人に襲われ(アジア系ヘイト...)瀕死の重傷を負い、ピアニストとしては再起不能...とまで言われた悲劇の主人公。本場のNYで活躍してその才を各方面で高く評価され、ドラマーのジミー・コブ・グループ等で大注目だったときの悲劇だった。
 新聞なども再起不能を伝えており、その記事を読んだ時にはびっくりしたものだった。彼はアルバムデビュー直前から、スタジオに遊びに来てくれており、その後もNYで名声を積むと共に帰国の時はスタジオに...、と言うことも多かっただけに、このジャズ番組ファミリーの一員とも言える存在だった。それだけにアメリカ在住のギタリスト、増尾好秋(大学ジャズ研の1年後輩)も帰国の折、彼を励ます番組を...とわざわざ企画して番組登場してくれたりもしたのだったが、海野君もそれをNYで聞いて大感激したとも言う。

 その彼が奇跡のカムバックを果たし、その「奇跡の全国ツアー」を終えたばかりの日曜日の午後、帰国直前に是非番組に出たい...と言うことでスタジオに遊びに来てくれたのだった。「今回は本当に全国のファンの助けで、およそ10数か所でライブをやれて大変幸せでした。どこの会場も満員、特に最後のBN東京のステージは、仲間のミュージシャンも多く来てくれて大盛況、少し涙も出てしまいました...」と語る。彼の闘病生活はNHKがドキュメンタリーとしてオンエアーし、来年には別番組もBSで放送されるとのこと。もう時の人である。
 未だリハビリを続けているとのことだが、何より手術してくれた女医さんが、全米でも屈指とも言える名医だったのは、本当に幸運だったとのこと。ぼくらにとっては彼が元気でいてくれることが何より...。NYでの生活は何かときつい所もある筈だが、彼ならばと思わせる自信にも溢れていた。

 彼の話す内容全てが中々に感動的だったが、この海野君の番組登場は来年1月末、期待して下さい。番組は前回書いた通り正月第1弾として、世界のギタリスト渡辺香津美の軽井沢のスタジオ&住居を訪ね、そこでの彼の話をお届します。恐らく彼のスタジオで収録は初めての事。こちらも乞うご期待です!

【今週の番組ゲスト:トランペッターでボーカリストの外山喜雄さん バンジョー奏者でピアニストの外山恵子さん】
M1Bibbidi-Bobbidi-Boo 
M2Under The Sea 
M3Friend Like Me
M4「世界は日の出を待っている(The World Is Waiting for the Sunrise)」

M1外山喜雄&デキシーセインツ
M4 外山恵子



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