「テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週日曜19:00~19:30で放送中(再放送は毎週金曜日 18:30~19:00 ※特別番組放送により休止の場合あり)。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。
【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.663~正月大学ラグビー】
3連休中日の1月8日(日)、我らが早稲田ラグビーの1年間の総決算、大学選手権の決勝日である。朝から快晴で国立競技場に向かう電車の中、早稲田ラグビーの前監督(息子が現早稲田ラグビーのキャプテン)相良氏夫妻とすれ違う。これは幸先良し言うことで、下馬評圧倒的不利な我が早稲田の大いなる健闘を期待する。それにしてもこの決勝戦、ほぼ全員が帝京大の勝利を予想、これまで早稲田が大学選手権の決勝進出した中でも、こんな下馬評で差が付くことはほぼ無かったと思う。まあ帝京大は選手権に入ってから50点差の試合を続けており、力量差は誰しもが認める所だが、早稲田はその下馬評を打ち破ることをこれ迄も成し遂げて来たので、その伝統を信じつつ競技場に向かう。国立競技場はその力量差を見越してか、余り入場人数も多くなく残念なことに空席も目立つ。
1時15分に試合がキックオフ。すると開始2分程で帝京大ノーホイッスルトライ。観覧席からは良く分からなかったが、帝京スタンドオフの個人技で早稲田大守備陣は軽くいなされ早くも失点、これはどうなることかと思ったがその後早稲田も善戦、どうにか逆転をしたのだがこれがかえって帝京の選手達に火をつけた。後はメタメタにやられっぱなしで全く良い所なし。帝京の選手達の力強い試合運びでなすすべも無く試合は終了。終わってみれば大学選手権史上最大得点を挙げられ、得点差もこれまでの中で最大と言う惨劇とも呼べそうな屈辱的な試合になってしまった。これまで早稲田大のラグビー試合を半世紀に渡って数々見て来たが、こんな惨敗は本当に見たことが無かった。余りの情け無さと帝京大の選手達の強靭さに圧倒されほぼ呆然自若、もう思わず笑わざるを得ない程だつた。ある意味大学生と高校生との試合みたいと評する関係者もいたが、当たらずと言えども遠からず、まさにその通りの惨敗振りだった。
この1年間、菅平の合宿や新入生歓迎試合等々、公式戦だけでなく様々な場で早稲田ラグビーを追っかけて来たのだが、それも空しくジ・エンド。人生とはかくもうまく回らないものかと...感嘆しきりだったが、まあこれも詮無きこと。この差が何時頃までに埋まるか予想すら付かないが、4年の面々はこれが最後で悲しい想いしか残らないだろう。だが下級生達にはこの試合を教訓に、一歩でも前に進み、その差を埋めてもらいたいと心から願っている。頑張れ早稲田ラグビー!それにしてもあまりにもの悲しい現実だ。
【今週の番組ゲスト:シンガーのteaさん
新譜『songbird』から