「テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週日曜19:00~19:30で放送中。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。
【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.766~友人の死~】
今年の正月は結構慌ただしかった。と云うのも大学のジャズ研仲間で、最も親しかった一人でもあるSが、なんと暮れの31日に亡くなってしまったのだ。大晦日の夕方、一本のTELが入り、Sが亡くなったことを告げられる。風呂場で倒れてそのまま逝ってしまった...のだと言う。数日前にもTELで話したばかりだし、同じ年齢だけにショックも大きく、彼の一家(かみさんは7年ほど前に亡くなる)とは古くからの付き合い。それだけに何とも言葉も無い。そのうえ葬儀は1月7、8日だと言うことで、喪主は長男が務める...ということも聞く。都合悪いことにはこの両日は大分前からの約束で、昔大変に世話になった先輩(大分市在住)との久しぶりの再会で、大分で会うことになっておりもう全て手配済み。そこでSの息子に頼み、千葉市(稲毛)の葬儀場で、儀前に個人的に御焼香させてもらうことにした。
Sは数年前に脊椎狭窄症の手術を行い、手術自体は成功(ラグビーのレジェンド、堀江選手の手術なども担当した名医)とのことだった。だがなにせ人体でも最も難しい箇所の手術だけに、結構後遺症も残り結果殆んどが杖での生活を余儀なくされ、外出も余りままならない状況。それでも神保町の行きつけのジャズバー「アデュロン・ダック」まで千葉から遠出して、よくジャズ話などジーさんトークをしたりしたもので、2ヶ月に1回ほどは会ったりしたし、TELはかなり頻繁にかかって来たりもした。
6日の通夜の前日に稲毛の葬儀場で遺体と向き合い、かなり穏やかな顔つきで安心したが、それだけに寂しさも一入...。その後息子と一緒にSの家に向かいしばし歓談。彼の部屋=リスニングルームで、手元にあったマイルスのアルバムなどを掛け、思い出話などしつつマイルスの名演に聴き入る。なにせSは年季の入ったオーディオファンでも有り、安いスピーカーやアンプなどを使用しているぼくとは大違い。凄い音響機器で狭い部屋に響き渡る好音質で、マイルスのペットも実に心地よく鳴り響く。「ところで小西さん、このかなりな数のCDやアルバム、どうしたら良いですかね。ぼく等には宝の持ち腐れなんで...」などと寂しいことを息子が言う。まあたしかにかなりな数。「そうだね、ジャズ研仲間にも相談してみるよ...」などと適当に返事をしたが、確かにかなりな量。それもぼくのように、ジャズCDなどは白盤(テスト盤)などではなく当然ながら本盤ばかり。処分すればそれなりの額には...。「もし処分するならば、中古屋の知り合い紹介するよ...」などとも言ったが、オーディオ&ジャズCDなど、それなりの額になることは必定。それにしても残された遺族は大変だと人ごとながら心配したし、我が身を振り返ればこの数倍の量、もっと大事になるのは...。ジャズは素晴らしいものだが、後始末もまた大変だなー...と痛感させられもした。ジャズとは...、実際罪な音楽でもある様だ...。Sよ 安らかに眠れ!
【今週の番組ゲスト:吾妻光良 & The Swinging Boppersの




