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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.278~ラグビーワールドカップ】

 1か月以上に渡って続いたラグビー界最大のイベント「ワールドカップ」が無事終了した。決勝はニュージーランド(オールブラックス)vsオーストラリア(ワラビーズ)となり、名手ダン・カーターのドロップゴールなどが決まり、順当にニュージーランド=黒衣軍が勝った。点差はそう開いていなかったが、テリトリー争い(陣取り合戦)で黒衣軍が圧倒し、危なげない勝ち方だった。それにしても黒衣軍、本当に凄い面子揃いのオールスターズで、主将のリッチー・マコー、センターのノヌー、フランカーのジェローム・カイノ等々、信じられないような豪腕揃い。この面子で負けることは考えられないと思ったが、やはり予想どおりだった。
 この黒衣軍に続いて、今回のワールドカップを盛り上げたのは、言うまでもなく我が「桜ジャパン」。あの強豪、南アフリカ=スプリングボックスをロスタイムで打ち破るという世紀のアップセット(大番狂わせ)を演出、世界中をあっと言わせる共に、その後もサモア、アメリカを破りワールドカップで3勝も挙げるという、信じ難い快挙続きで、日本に一大ラグビーフィーバーを巻き起こした。これはあのラグビー全盛時にも勝るとも劣らないもの。立役者の一人、キッカーの五郎丸歩の名前は子供まで知っているという状態で、長年サッカーに押されっぱなしだったラグビー界がようやく一矢を報いたのだ。絶好の状態で次回の日本開催ワールドカップを迎える準備が出来ためでたい話なのである。

 ラジオ日経がこのラグビー人気沸騰時に、ラジオで唯一のラグビーレギュラー番組をオンエアーしているという事実。これは日本のラジオ業界、マスコミ界に誇ってもいいことで、パーソナリティーのスポーツジャーナリスト、藤島大さんを始め、担当ディレクター(唯一の女性ラグビーD)H嬢の努力も素晴らしいものである。そしてこれをフォローする営業のO部長(このコラム担当でもある)の労も、大としないといけない(一寸持ち上げておく)。また藤島氏とH嬢の2人は、今回あの歴史的な南ア戦勝利の瞬間を直接味わうと言う、稀有な栄光にも浴したのだった。それだけにレギュラー番組だけでは勿体ないので、是非特別番組でも設定すればと思ったのだが、11月3日、1時間の休日特番として実現。もう言うことなし。このワールドカップ特番については、パーソナリティーの藤島氏とゲストにラグビーマガジン編集長の田村一博氏を招き、選手のインタビューなど結構盛り沢山の内容でファンからも好評の様だった。ラグビーをてかげるラジオ局の面目も立ち、こちらもめでたし、と言った感じだった。
 
 しかし、しかしである。ジャパンが持てはやされ、ラグビー人気復活と言うこの期に、信じられないようなことが起きてしまった。ぼくのラグビー原点とも言える早稲田ラグビーが全く駄目で、あの帝京大に対し90点を超す得点を許し(早稲田ラグビー史上最悪)、まさに大学生対中学生と言う不甲斐ない試合をやらかしてしまったのである、早稲田ラグビーを見続け40年ほど、今回は悪い予感がして久しぶりに秩父宮には足を運ばずトンずら。TV観戦だったが結果この惨劇。余りの不甲斐なさに、遂にラグビー部のフェイスブックに生まれて初めて檄を飛ばしてしまった。本当に数日間何もやる気が失せてしまう放心状態。実際に観戦しなかったのだけが唯一の救いで、いいロートルのやることではないが、これだけは仕方ない。
 
 早稲田はこれから慶応、そして伝統の明治大との大一番が残っており、どうも分が悪い。こんな時はジャズでも聴いてとも思うが、あまり好いジャズが思い浮かばない。となればここは狂乱のラテンジャズしかない。50年代のジャズに生気を吹き込んだ、ディジー・ガレスピー&チャノ・ポゾの歴史的共演「マンテカ」で憂さをはらそうと、大音量で聴きまくった。
 
 いいぞジャパン、いいぞラジオ日経ラグビー番組。そしてどうした早稲田!奮起せよ早稲田ラグビー。これが偽らざる現在の心境である。今回もまたラグビーネタで、担当のO部長には大分嫌味を言われるかもしれないが、まあお許しあれですね。

【今週の番組ゲスト:ピアニストの片倉真由子さん】
M1「Into Somewhere」
M2「Echo」
M3「At The Studio(Reunion)」
M4「You know I Care」

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