「テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週日曜19:00~19:30で放送中(再放送は毎週金曜日 18:30~19:00 ※特別番組放送により休止の場合あり)。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。
【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.653~今年も台湾特番】
今月23日、勤労感謝の日の祝日は、ラグビー好きのぼくにとって、我が早稲田ラグビー部が慶応ラグビーと対戦する恒例の早慶戦の日。その上今年の早慶戦は何と100周年記念試合と言うことで、双方のチームが記念のTシャツを共同で制作する等、関連イベントも盛り沢山とも聞く。当然秩父宮球技場には足を運ぶつもりだが、その盛り上がりには大いに期待したいところ。但し双方とも前哨戦とも言える帝京戦(早稲田)、明治戦(慶応)に大敗してしまい、どうも気勢が上がらないのだが、ここを再スタートに頑張って欲しいもの。特に早稲田は全国制覇を成し遂げ、優勝歌「荒ぶる」を是非全員で歌ってもらいたいのだが...。
ところでこの日はまた、22年目を迎える日台友好特番「21世紀の台湾と日本」の放送日で、今年は3回シリーズで行われ、その最後の放送日でもある大事な日。思えば23年前、新橋のある割烹居酒屋、世話になった局の先輩女性がやっていたこの店で、深夜酔っぱらいつつ偶然に出会ったのが、有名歌舞伎役者の奥さんである市村潔子女史。彼女と意気投合し、それを起点に最初は香港返還記念特番から日台友好特番へと進み、今年でなんと22年目、思えば凄いことでもある。
特番スタート時、ぼくは当然まだ社員で、潔子女史も歌舞伎を世界中に広める活動~国際文化コーディネイターとしての活動の端緒に着いた頃。元々中国の京劇に憧れ北京の技芸学校に通いたいと願いつつ、当時文革や紅衛兵騒動で大混乱だった中国情勢の為にその計画を断念、一転台北の同じ様な国立技芸学校に留学先を切り替え、日本人として初めてその学校に入学し修行に励む。卒業後は台北でステージに立ったりもしたやり手の彼女。そこで台湾の政治・経済・文化などの大物達と知り合い、役者やコーディネイターとしても活躍した経歴の持ち主であることは、番組を始めて知ったことだが、なにせ行動力抜群の彼女に引っ張られながら、皆目分からない台湾の世界に飛び込まされ、一緒に3時間の特番を作り上げる。かなり無謀な作業ではあったがどうにか熟したことにより、台湾政府関係者の信頼も得ることも出来た。以降20数年に渡るご縁が続き、今年もまた1時間半の3回のシリーズ特番を放送することになったと言う次第。酒場での酔っぱらっての出会いから...、縁とは嬉しいものだし誠に不思議なものでもある...とつくづく実感する。
今年の台湾特番シリーズは、1回目が日台の友好の歴史を振り返り、これからを展望しよう...というもの。日台の深い繋がりが分かったとかなりな好評だった。そして2回目は今話題のSDGs、台湾は日本と並んでこのSDGsに注力しており、その実際を...と言うもの。今や台湾はこの分野でも日本を凌駕しており、台湾に学ぶことの多いことを実感させられた。そして3回目となる最終回のテーマは「文創」。読んで字のごとく「文化・創造」というムーブメントのことで、台湾の文化だけでなく経済などにも関連する大きなテーマ。中身は古きものを生かしながら新たな価値を生み出して行こうとなればリニューアルムーブメントで、若い人を中心に大いに盛り上がりその実際をお伝えしようと言うもの。人気グループ、ジャニーズウエストのメンバーで、台湾にルーツを持つ中間淳太くんなどの日台友好コーナーや、「台湾音楽あれこれ」でもこの「分創」に関連したアーティストを取り上げたり...と、他局には無い充実した台湾関連番組に仕上がっている。
台湾関連の豪華プレゼントも多数ありで、台湾旅行も可能になった昨今、是非参考にして欲しい台湾特番だと自負している次第です。何かときな臭い国際情勢を忘れ、一時台湾の素晴らしさに触れて下さい。ご支援の程よろしくお願いします。
【今週の番組ゲスト:ジャズライターでプロデューサーの 島田奈央子さん ドラマーで作曲家の平井景さん】
「Something Jazzy 〜メロディ・イン・ザ・リビングルーム」から
M1「ラ・タティーバ ソング」
M2「Drops」
M3「夕暮れ時にて」
M4「Changing」