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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、土曜曜22:00~、日曜22:30~で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.435~ラグビーウィーク】

 まず初めに今月のジャズニュースは、11月2日(金)、山下洋輔NYトリオの結成30周年コンサートが上野の東京文化会館小ホールであり、それを聴きに行ったこと。このNYトリオ結成30年とは全く凄いことで、コンサートタイトルも「30光年の浮遊」。最年長のベーシスト、セシル・マクビーは今年なんと83才のはずで、次が山下氏で70後半(チラシにも彼の生年月日が出ていない)、一番若いフェローン・アクラフでも、既に60代半ば、全員合わせて200才は優に超えると言うウルトラチャンジー(爺さん)トリオだが、その意気込みは仲々のもの。セシルだけは自身のフューチャーナンバー以外は御年だけにいささかよれ気味だったが、山下&フェローンの迫力は満点。特にフェローンのドラムは凄みを増した感じで、彼が一人でこのトリオを引っ張っている感もあった。曲は30周年記念アルバムからのナンバーが殆ど
で「ドバラダ2018」とか「ブルー・キャッツ」と言った山下オリジナルは、ある意味どれも同じに聞こえる所もあるのだが、それはそれでまた楽しい所。
 客席も最も若い所で50才台と言う感じで、これもまた現代の縮図の様相だが、そのファンが山下の肘打ちプレーなどに狂喜乱舞するのだから、いささか見苦しい所はあるが、確かにハイライトとして仲々にスリリングではある。興味深かったのは唱歌の「早春賦」(中田章)を取り上げたことで、山下さんらしくなくかなりストレートにメロディーを歌い上げ、いささか拍子抜けの反面、そのシンプルで美しいピアノ技に魅せられたのも事実だった。大いなるマンネリの面はあるが、それなりに愉しめた30周年記念でした。周りはジャズ関係者ばかりでいささか型苦しくはあったが、旧交を温めるのにはいい機会でもありました。


 しかしこうしたジャズイベント以上に10月最終週から11月初週は、紛れもなくラグビーウイーク。ここでラグビー関連を書かなくて何になる...と言うことで、ジャパンがニュージーランドのオールブラックスと対戦したり、オールブラックスとワラビーズ(オーストラリア代表)が国同士の覇権を掛けて横浜で戦ったり、それ以上に我が早稲田ラグビー部が創部100年の記念年に、憎き帝京大と戦う...など好試合話題の試合が目白押し。山下トリオの翌日からは2連戦で、我がジャパンと早稲田大の試合を観戦、どちらも良く似た経過でひいきチームは惨殺されてしまい、言葉も無しの状態。ジャパンの方は相手が1軍半と言う若いメンバー、それだけにかなりいい試合が出来ると...踏んでたが、これが全く甘い観測。キャップ(公式戦に出場)数は殆どない若いメンバーでも、流石にオールブラックス。がたいも凄ければスピードも抜群、更に基本に忠実と...、伊達に黒衣軍に選出されたのではない実力を万余のラグビーファンに見せつけてくれました。流石本場のニュージーランド軍です。参りました。

 そして翌日の我が早稲田軍。前日のジャパンの試合を見ていて何か悪い予感がしたのですが、まさにその通りの結果でこちらも惨殺されてしまいました。夏の菅平の練習試合では完勝、目の前の好結果に思わず涙してしまいまっただけに、今回こそは本試合でと期待大で秩父宮に向かったのですが、そこは帝京大。ここ一番と言う時には圧倒的な力を発揮します。肝心のFW(フォワード)が菅平の時とは別人の働きをする帝京大に対し、殆ど為す術もない感じで、試合前半で24対0と一方的な展開。もうここで完全に試合は決定、興味も尽きてしまいました。後半俊足バックス陣の活躍で4トライは取りましたが、それはあくまでも付けたりで、やはり惨敗の印象は免れません。こうなるともう何も手が付けられない喪失状態。いつもだと試合後の記者会見にも出席、質問の一つもぶちかます所ですがそんな気は少しも起こらない呆然状態。あとはひたすらラグビー大学選手権で準決勝迄勝ち残る(正月越えを果たす)ことだけを願うばかり。全く寂しい秋の夕暮れです。こうなるとジャズどころではありません!

【今週の番組ゲスト:ジャズベーシストの吉木稔さん】
デビューアルバムの『ONE+(プラス)』と
The Beatlesの曲を演奏するユニット「RHIZOME」でリリースした『PLAYS THE BEATLES』から4曲ご紹介しました。

M1「Norwegian Wood / RHIZOME」
M2「Bésame mucho / 吉木稔」
M3「I Am the Walrus / RHIZOME」
M4「Across the Universe /  RHIZOME」





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