「テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週木曜22:30~23:00(本放送)と金曜18:30~19:00(再放送)で放送中。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。
【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.648~ラジコランキング~】
このジャズコラム、今回はのっけから自慢話を...、と言ってもこのコラムの熱心な読者でもあるジャズ関係者の一人からは、「小西さんのジャズコラム、よく読むと結構自慢話のオンパレードじゃない...」等と揶揄されたばかりなのだが、今回はれっきとした事実をお伝えするので、根拠は充分な内容になっていますが...。
ところで皆さんはラジオの番組、なにで聞いているだろう...、車で聞く以外はラジオ聴取は現在、もう殆どの人がパソコンやスマホでのラジコを使っている筈。そのラジコの中にタイムフリーと言う、1週間番組を自由に聴ける機能があり、これは著作権問題なども関係する音楽番組などを、聞き逃しで聴取する場合に便利な機能なのだが、そのタイムフリー全国ランキングで、我が「テイスト・オブ・ジャズ」は昨年2月以降今年の8月分迄、なんと1年半以上に渡って第3位をキープし続け、2回ほどは2位にもなっていると言う、予想外の好成績を続けているのである。
昨年の2月までは年に数回ランクインすると言う状態で、まあランクイン自体はレアケースだった訳だが、何故か昨年2月以降は3位以内と言う好調ラインを崩していない。内容的には、特にその2月に大物ミュージシャンが登場した訳でも無く、かなりフリーで闊達にゲストがしゃべり、自身のアルバムを紹介すると言うスタイルも変わらない。まあこの自由で制約の無い自在なトークスタイルが、とかく喋り手の知識や感性を押し付けがちな他のジャズ番組と異なり、ジャズファンに好感を持たれた由縁なのかとも思うが...、実際の所は番組担当のぼく自身もパーソナリティーの山本郁嬢にも分からない。
山本嬢のフェイスブックにこの1年半以上に渡るランクインの模様を載せた所、知り合いのミュージシャンやシンガーの方達からも多くの「いいね」を頂き、祝福や励ましのメッセージも数々あった。感謝・感謝であり、60年近い番組継続の賜物...と喜んでいる。
かつて番組にミュージシャンやシンガーの方達にゲスト登場してもらうと、「ラジオって誰が聴いてるの...」「南極の基地向け番組もあるから、越冬隊員の人とか遠洋航海の船員さん達は確実に...」等と、冗談とも言えない感じで良く質問されたことがあったし、音楽番組と言うことで色眼鏡でみられた若かりし頃もあったものだった。そんなこんなを乗り越えうん十年、考えれば今はまさに天国・楽園状況で、チャンジー(爺さん)担当ながらもいささか有頂天になってしまうのも許容出来るのでは...と、自戒を含めながらもニヤついている現況。
番組は本場のNYやボストン、更にはロサンゼルスなどにも、かなり熱心なファンや支持ミュージシャンがいて、日本に行ったら一度は番組に登場してみたら...などと勧める向きもあるやにも聞く。但しかつてはそうした本場のミュージシャンの通訳を、ボランティアで買って出てくれる英語堪能なお偉い女史がいたのだが、今彼女は引退してしまいミュージシャンとの会話が通じなくなってしまい、外来ミュージシャンのスタジオゲストはほぼ皆無になってしまった。だがそれなりに本場でも、その存在を知られているのは嬉しい限り。
まあこうした楽園状態がいつ迄続くかは分かりませんが、パーソナリティーの山本嬢共々せいぜい頑張りますので、これからもご支援の程、宜しく賜ります。
【今週の番組ゲスト:ラテンジャズバンドWu-Xingのリーダーでドラマーの岡本健太さん パーカッショニストの荒川B琢哉さん】
M1「Galaxia」(「Live at Cotton Club」より)
M2「鈴懸の径」(「Live at Cotton Club」より)
M3「On The Horizon」(「Colors」より)
M4「Mas alla de superacion」(「Mas alla 」より