お知らせ:

テイスト・オブ・ジャズ

番組へのお便りはこちら
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.276~ビッグアップルの歌姫】

 「ビッグアップル=大きなリンゴ」と言えば、皆様ご承知のとおりNYの代名詞。今でもビートルズがオーナーだった、あの幻のレコード会社「アップル」同様、隅をネズミ(?)にかじられた真っ赤なリンゴが、NYの観光ポスターなどにも登場してくる。そう言えばぼくも久しくこのビッグ・ップル、訪れてないですねー。行きたいなーなどと言った個人的思い入れはさておき、この隅をかじったネズミ=ラットは、またジャズプレーヤー&シンガーの俗称でもある。そうなるとNYを蝕んでいるのはジャズと言う事になってしまうが、勿論そんなことは無い。まあしかし世界中からジャズを学びここで勝負したいと多くの逸材が集うだけに、この街でジャズを生業にしていくのは難しいと言う証拠でもある。

 
そんなNYから一人の歌姫が今回スタジオに遊びに来てくれた。と言ってもアメリカ人ではなく生粋のジャパニーズシンガーだが、もうNY在住歴数十年と言う年季の入ったニューヨーカーでもある。彼女の名は平麻美子。その存在を知っているファンの数は余り多くないと思われるが、ベーシスト安ヵ川大樹が主催する意欲的レーベル「ダイキムジカ」から2枚のアルバムを発表している女性シンガー。デビュー作は彼女同様NY在住歴が長く、かなり各方面で活躍している実力派ピアニスト、百々徹くん(彼も数回番組に登場)とのデュオ作。数年前に出されたのので、今回はこのデビュー作と今年出された最新作『ハート・コーリング』を携え、スタジオに来てくれたもの。

 
実の所ぼくも彼女の存在、これまで知らなかったのだが、彼女の知り合いのある女性シンガーから「素晴らしいシンガーなので、アルバム聴いてもらって気に入ったらスタジオに呼んであげてくれない」と頼まれ、聴いてみるとこれが実に味のある旨いシンガー。NYで長い間働いていると言う実績は伊達じゃないと言った感じで、良いシンガーだねと紹介者に言うとおり返しNYからメールがあり、この10月に日本で帰国ライブツアーがあるので、その折スタジオに行きたいと返事がある。

 
そしてスタジオにやってきた彼女。流石NY暮らしも長い逞しさと洗練さを感じさせる仲々のいい女性。東京生まれ東京育ちだが、大学は当時東京に誕生したばかりのテンプル大東京校で、その後本校に学び音楽科に変り、NYに移り住みシンガーを目指したと言う次第。やはりNYでのラットライフ(ミュージシャン生活)は厳しい様ようだが、それでもがんばり続け、アルバムは自身で安カ川氏に売り込みをかけ、デビューを実現させたと言う頑張り屋でもある。NYに数か月ほど滞在し、その後直ぐに名刺代わりにアルバムを作る多くの日本の若手女性シンガーと違い、本場でもまれて来た人だけに表現・発音・発声どれをとっても本物の輝きがある。その上彼女、番組出演と言う事でリスナープレゼントも用意してくれていた。素晴らしい人である。彼女の新譜や布バック、ステッカーなどを2名様にプレゼントするとのこと。詳しくは下記の応募要領を見てほしいがアルバム共々ぼくが欲しくなってしまった。

 
今回のライブは何処の会場も好調でかなりな人を集めているようだが、彼女自身そろそろ次の道の場所をどうするか、NY生活を続けるか、はたまた帰国し東京を拠点にするか、今真剣に悩んでいる最中だと聞く。彼女は一人娘、家族の問題などもあるそうだが、これはNY在住のジャズ関係者共通の悩みでもある。 これからどうするのか...、気風の良い明るい彼女の深い思い込みを有した歌い口。大いに魅せられながらも、かなり気になる所でもあります。
【今週の番組ゲスト:NY在住のジャズシンガー平麻美子さん】
M1「Skylark」
M2「Tea For Two」
M3「Detour Ahead」
M4「Akai Fuusen」















 


平さんと、ジャズレーベルのD-musicaからリスナープレゼントを頂きました!

平さんの新作「Heart's Calling」とコットンバッグ、D-musicaのサンプラーとステッカーの詰め合わせを2名様に!ご希望の方は、このページ右側上(Now ON AIR!!のすぐ下)の「番組宛メール送信フォーム」よりお申込ください(「投稿・お問い合わせ内容」にプレゼント希望とお書きください)。締め切りは、1115日です。当選者には後日メールにてご連絡差し上げます。

お知らせ

お知らせ一覧