【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.804~東京キューバン・ボーイズとブルーノートジャズフェス~】
今年は9月でもまだ暑い日が続いていたが、その残暑続く中の最終週の週末は、連日コンサート通いで、疲れはしたが結構充実の日々だった。まず初端は、日本のラテン音楽の伝道師、東京キューバン・ボーイズのコンサートで、会場は今回初めて訪れる有楽町のホール「アイマショウ」。かつての日劇ホール跡に誕生した、小ぢんまりとした綺麗な作りの心地良いホールで、キャパは600人程度。キューバン・ボーイズと言えば昨年に確か設立70周年を迎えた大御所人気バンドで、昔はTVの歌番組などでも良くバックを務めていたので、ご存じの方も多いかもしれない。バンドは少しのブランクを置いて、今は初代のリーダー故見砂直照さんから、息子さんの見砂和照さんに代替りして、今もラテンフルバンドの第一線で活動している。長い歴史を誇るバンドだけに、懐かしのペレス・プラドのマンボナンバーや、お得意の日本の歌謡曲のラテン化(城ヶ島の雨)ナンバーなど、お楽しみ曲目も満載でファンも満足感たっぷりだった。ただ如何せんぼくなんかがかなり若い方に属する位の高齢ファン年齢層で、これにはいささかびっくりだった。長年の友人である森村献ちゃんがスペシャル・ゲストとして登場、彼の演奏・アレンジ等などを披露、両者は初共演ということらしいが、大変にグッドな内容で、ステージを盛り上げてくれた。
そして翌日は東京有明アリーナ。恒例のブルーノートジャズフェスの初日で、国立駅から会場の有明迄まあ遠い道のり。チャンジー(爺さん)の身には応えること多しだったが、時間ギリギリで会場に到着。延々8時間ほどの長丁場で、最初のシンガーは頂けなかったが、続く今注目のブラジルのピアニスト、アマロ・フレータスのプレーは、流石の豪放さで圧巻のスケールもの。最後にアマゾン協奏曲といった感じの、スケールの大きなブラジリアンフレーバーのナンバーを演奏、これも印象深かった。その他今やジャズのナウネスの象徴とも言える、ジャズビジネスの象徴(あのブルーノートの総帥)ドン・ウオズのバンド~「デトロイト・アンサンブル」は、今回一番期待したのだがそれ程でも無かった。だがメンバーいずれも腕達者揃い、順当に愉しく聞かせてくれた。今回一番の驚きは、日本が誇る作・編曲家の才媛=挟間美帆。人気アカペラジャズコーラス=テイク6との共演(狭間オーケストラとの共演)だったが、アカペラとフルバンドを見事に融合させる、その精緻なアレンジには感服させられた。さすが才女、凄い力量である。
その他トリを務めたノラ・ジョーンズなど、聞きどころ多しの初日だったが、終演が夜の8時過ぎ。チャンジーの身には、ぐったりとしながらも心地よい一日だった。
翌日は夕方から秩父宮でラグビー取材があり、有明で2ステージぐらいしか鑑賞出来なかったが、「ソイル&ピップ・セッションズ」など定評あるステージ振りで、それなりに愉しめた。2ステージ終わりで一足飛びに神宮前の秩父宮ラグビー場へ...。肝心の早稲田ラグビーが大勝して面目躍如。まあこの日も色々とある有意義な一日でした。
【今週の番組ゲスト:ジャズピアニストの小沢咲希さん】
2ndアルバムの『Art in the Moment』から
M1「Anemone」
M2「A Stray Swallow」
M3「Raindrops Keep Fallin' on My Head」
M4「Sísifa esperança」

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