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「12日の米国株は安い」

「世界景気見通しの下振れが現実化」

「ZEW、米国の短期金利の上昇予想が増加」

「自動車減産、原材料高受け、日本ペイントの業績下方修正」

 

 

 

 

12日の米国株は下げました。下落率は、ニューヨークダウが0.3%、ナスダック総合指数が0.1%でした。小型株の値動きを示すラッセル2000は上昇、上昇率は0.6%でした。

 

 

10年債利回りは1.6%前後の動き、原油相場は小動き、ドル円相場は、ドルが高値を追う展開でした。

 

 

ドイツの調査機関ZEWが12日、10月の景況調査(アナリスト172人を対象とした調査)を発表しました。現状の景気認識は各地域とも落ちています。以下に記載します。(単位%、カッコ内は前月比)

 

         良い          悪い

ドイツ  31.0(-8.9)   9.4(+1.4)

米国   48.9(-9.7)   3.5(+1.6)

中国   15.2(-20.2) 17.1(+10.6)

 

 

各地域とも「悪い」との答えの比率が上昇し、「良い」の比率が低下しています。中国については、いよいよ「悪い」の回答が「良い」を上回り、指数はマイナスに転じてきました。

 

 

経済活動は前月よりも勢いが落ちています。IMFが12日に世界経済見通しを下方修正したこととも重なるデータです。

 

 

もっとも、9月のFOMCにおいて、メンバーの米国経済見通しの中央値が+5.9%(6月予想+7.0%)に下方修正されていました。従って、経済の下方修正は既に認識されていた事実と捉えた方が合理的でしょう。

 

 

米国のインフレ率については、「上昇する」との回答が46.7%(前月比-0.2%P)、「低下する」が30.5%(-1.6%P)でした。インフレに対する考え方は、前月とあまり変わっていません。

 

 

変化が大きかったのは、米国の短期金利の見通しです。米国短期金利が「上昇する」との回答は39.4%(+14.8%P)、「低下する」は1.2%(+0.6%P)でした。米国の利上げ時期が早くなると見ているアナリストが前月比で急増したことがわかります。9月FOMCにおける結果を反映しています。米国短期金利の上昇を予想する見方の増加は、足元のドル高の動きにつながっています。

 

 

また、米国長期金利は「上昇する」が80.3%(+8.1%P)、「低下する」が3.0%(-1.3%P)でした。金利が上昇する状態を前提として、様々な対応をすることが求められます。

 

 

米国時間13日水曜日には、9月CPI(消費者物価指数)、14日木曜日には9月PPI(生産者物価指数)が発表されます。今週の注目点です。

 

 

世界経済・企業収益への警戒感が働く中で「実際の企業業績がどのくらい下方修正圧力を受けるのか」を当面の決算情報を基に、把握する段階にあります。

 

 

世界的塗料メーカーの日本ペイントHD(4612)は12日、今12月期の連結営業利益を従来の1020億円に対して800億円に下方修正しました。自動車減産の影響を受けて、売上高は、従来計画を100億円下回る1兆円になる見通しです。原材料価格の上昇を受けて、利益面は、従来予想比で21%の下方修正となります。

 

 

日本ペイントHD(4612)は8月10日に、営業利益を従来の870億円に対して、1020億円に上方修正していました。今回の営業利益見通しは、8月の上方修正幅(150億円)を上回る下方修正幅(220億円)となります。

 

 

「自動車減産」、「原材料価格上昇」をキーワードに、どのくらい利益下方修正が広がるのか、サンプルを集めて内容を把握する段階になります。自動車に搭載される部品に下方修正圧力が強く、設備投資関連部材については、需要の強さが原材料高を吸収する期待値が大きいと、現段階では考えています。





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