「5日の米国株は上昇」
「金利上昇、原油高、ビットコイン上昇」
「ISM9月非製造業景況指数は上昇」
「引き続き供給問題が事業環境を圧迫」
「原材料、物流費、人件費等のコスト増加、いかに吸収するか」
5日の米国株は反発しました。上昇率は、ニューヨークダウが0.92%、ナスダック総合指数が1.25%でした。
米国10年債利回りは前日比で0.05%ほど上昇し、最も高い水準では、1.53%台がありました。原油価格は上昇して、1バーレル79ドル48セントまであり、80ドルまでもう少しとなりました。ビットコインも上昇して、約1カ月ぶりの5万ドル乗せとなりました。経済活動活発化、金利上昇、原油高、リスクオン取引を意識する中での株価の反発となりました。
5日に発表された、ISMの9月のサービス業PMIは61.9%となり、前月比で0.2%P上昇しました。ISM発表の景況指数は、製造業に続き、非製造業も高い水準を維持しました。
製造業と同様、サービス業でも、人手不足、材料価格上昇、供給混乱が問題視されています。ISMの公表資料に掲載されている企業のコメントを以下に紹介します。
「輸送のボトルネックが増え、リードタイムが長くなっている。予約が取れなくなる"[【宿泊・飲食サービス]
「コストと利便性の観点からの物流の制約が引き続き問題となっている」 [建設]
「臨床スタッフや派遣スタッフの確保が重要な時期である。コロナウイルス患者が増加しているが、2021年1月ほどではない。ワクチン接種は明らかに効いている。入院患者のほとんどは、ワクチンを接種していない患者。サプライチェーンは、機器や消耗品のリードタイムの増加により、依然として大きな影響を受けている」 [ヘルスケア&ソーシャルアシスタンス]
「国内、海外とも、海上輸送で約6週間、国内輸送で約2週間リードタイムが延びている」[企業・サポートサービスの運営]
「依然として需要は非常に強い。サプライチェーンは依然として課題」[小売業]
製造業、非製造業とも、7-9月期いっぱい、サプライチェーンの緊張が続いていることが確認されました。物流費、人件費、資材費、原材料費等のコストがかなり大幅に上昇する中で、販売価格の引き上げによって、利益をどのように確保するか、ここが7-9月期企業収益のポイントになります。販売価格の引き上げが遅れる企業の中には、コスト高で利益面が意外に落ち込んでしまうような企業も出現するでしょう。
個別企業の決算でも、そうした状況が確認されました。飲食品メーカーのペプシコは5日、9月4日締めの第3四半期決算を発表しました。売上高は201億ドル(前年同期比+11.5%)となりました。以下のように示すとよくわかります。
売上高 201億ドル(+11.5%)
売上原価 93億ドル(+15.1%)
粗利益 107億ドル(+8.6%)
販売・一般経費 76億ドル(+10.2%)
営業利益 31億ドル(+4.9%)
売上高は11%増加したけれども、原価は売上以上の伸びとなってしまい、粗利益は一桁の伸びにとどまった。販売経費なども10%以上伸びたので、営業利益の伸び率は、粗利以上に低くなった。こんな決算内容になります。経費が増えるので、売り上げを増やさなければ、利益は伸びない。ここが7-9月期決算のポイントです。
最後にペプシコのセグメント別売上高(第3四半期)の伸び率を以下に示します。(為替変動を除く、継続事業)
米国菓子事業 +5%
米国朝食等事業 +1%
米国飲料事業 +7%
ラテンアメリカ +19%
欧州 +8%
アフリカ・中東・南アジア +20%
アジア太平洋・中国 +15%
食料品については、新興国の伸び率が高いことがわかります。











