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「4日NYダウ323ドル安、ナスダック総合指数311P安」

「日経平均先物、5日午前6時に27880円、安値は27640円まで」

「中国経済悪化に備え、リスクヘッジで日本株先物に売り」

「11月3日FOMCにおける4テーパリング、9月雇用統計だけで判断するのか」

 

 

 

「日経平均採用銘柄入れ替え」

        ↓

「日経平均採用銘柄合計時価総額が大幅増加」

        ↓

「日経平均予想1株利益が急低下」

 

 

4日の米国株は下げました。下落率は、ニューヨークダウが0.94%、ナスダック総合指数は2.14%となりました。

 

 

原油先物価格は上昇しました。一時、1バーレル78ドル台まで上昇しました。これは、実に7年ぶりの高値です。

 

 

香港株式市場で恒大集団の株式が取引停止となり、4日は香港株、日本株が下落しました。米国の取引時間においても、中国恒大集団のデフォルトリスクを意識する展開となりました。

 

 

流動性豊富な日経平均先物については、中国経済の悪化に備えたリスクヘッジ対象の役割を担っている面があるようです。米国時間でも、大証の日経平均先物に売りが膨らみ、日本時間の4日午後11時39分には、27640円まで下落する場面がありました。5日午前6時段階では27880円でした。4日の日経平均の現物価格は28444円です。

 

 

中国恒大集団の取引停止の理由は明らかにされていません。売買停止は、一般的には投資家保護を目的としたものです。投機的な売買で流動性が高くなっている恒大集団(9月23日は7億株を超える出来高でした)の売買を停止したことで、中国政府が、恒大集団の株主価値に対して、何らかの影響を与える施策を予定しているのではないか、との思惑が広がりました。恒大集団をめぐる疑心暗鬼が、他の株を売る動きやリスクヘッジ取引につながったようです。

 

 

米国の金融政策についての警戒感も、世界の株式市場に影響を与えています。9月のFOMCを受けて、11月3日の次期FOMCにおけるテーパリング発表、その後の金融引き締め時期の前倒しの方向性を投資家は強く意識しています。

 

 

今週金曜日には、9月の雇用統計が発表されます。仮に、非農業雇用者が大した伸びにならなくても、予定通り、11月3日にテーパリングが発表されるとの観測になった場合、市場参加者はFRBの姿勢転換をより強く意識することになります。

 

 

11月3日段階では、まだ10月の雇用統計は発表されていません。それなのに、9月の雇用結果だけで、FRBがテーパリングの決断をすれば、マーケットは「FRBは雇用増加よりも物価抑制に力点を置いている」と決め込むでしょう。

 

 

来週13日水曜日には、米国の9月消費者物価指数(CPI)が発表されます。このCPIの高い水準が続き、11月3日のテーパリング発表の公算が大きくなったとマーケットが判断した場合、市場参加者は「雇用より物価」を重視するFRBに失望する動きが本格化する可能性があります。

 

 

もっとも、FRBに失望して、この先の米国株が大きく下落した場合、11月3日のテーパリング発表の可能性は少なくなります。FRBの政策に失望して米株が急落すれば、FRBの姿勢が変わることになります。

 

 

日本株について、ユニークな数字を1つ紹介します。「日経平均の予想1株利益」は10月1日に2066円となり、9月30日の2152円に対して、大幅に減少しました。

 

 

もちろん、業績の下方修正が発表されている訳ではないので、これは日経平均採用銘柄入れ替えに伴うテクニカル的な要因によるものです。

 

 

日経平均に新たにキーエンス、任天堂、村田製作所が新規採用されました。この3社は日本を代表する大型株で、3銘柄合計の時価総額は28兆円ぐらいありました。そのため、日経平均採用銘柄225社の合計時価総額は、10月1日に468兆8800億円となり、9月30日の時価総額449兆4200億円に対して、20兆円近く増加しました。10月1日は日経平均が681円も下げているのに、銘柄入れ替えにより「日経平均時価総額」は大幅に増加しているのです。

 

 

この結果、東証1部全銘柄に対する「日経平均時価総額」の割合は、63.64%(9月30日59.82%)と大幅に上昇しました。

 

 

時価総額を利益で割って算出するのがPERです。時価総額の大幅な増加に伴って、時価総額÷利益=、で算出されるPERは、10月1日13.92倍と、9月30日の13.68倍に対して上昇しました。

 

 

日経平均をPERで割って、日経平均1株利益は算出されます。今回、銘柄入れ替えに伴い「時価総額が増加したことに伴うPERの上昇」という要因によって、1株利益が急低下したことになります。

 

 

通常、株価を利益で割ってPERを計算するのが一般的ですが、日経平均の場合は、株価をPERで割って利益を算出するので、「高い利益で高いPERの代表企業」を3社組み入れた結果、日経平均予想1株利益は大幅に低下するという事態となりました。

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