「9月30日のニューヨークダウ、1.59%の下落率」
「シカゴPMI、港湾の混雑悪化が影響」
「ベッド・バス・ビヨンド、サプライチェーン問題を受けて業績悪化・
株価急落」
「フェデックスの株価は52週安値、企業業績への警戒感が強まる」
9月30日の米国株は下げました。下落率は、ニューヨークダウが1.59%、ナスダック総合指数は0.44%となりました。
先週のFOMCの結果、金融緩和政策の転換ペースが速まるとの認識が広がりました。そうした状況下で、景気や企業業績への警戒感が生じ、株価が不安定な動きとなっています。
30日にISMシカゴから発表された9月のシカゴPMIは64.7と、8月の66.8に対して低下しました。引き続き50を大きく上回る水準ですが、今年2月以来の低水準です。項目別では「受注残」が61.1P(前月比-20.5P)、「サプライヤー出荷」が81.2P(同-11.6P)となりました。ともに歴史的な高水準ではありますが、前月比で大きく落ちています。発表元では「港湾の混雑が悪化して、海上輸送、トラック、鉄道、航空貨物の問題が続いている」としています。
また、雑貨・小売店チェーンを展開するベッド・バス・ビヨンド(BBBY)が30日発表した6-8月期の売上高は19億ドルと、前年同期との比較で26%も減少しました。大幅な減収を嫌気して、ベッド・バス・ビヨンドの30日の株価は17.28ドル(-4.93ドル、−22%)となりました。
ベッド・バス・ビヨンドは、6-8月期の大幅減収について「8月に交通量が大幅に減少して、売上高が達成できなかった。コロナウイルス問題が再燃して、フロリダ州、テキサス州、カリフォルニア州で影響が大きかった。加えて、経験したことのないサプライチェーン問題が影響した。月を追う毎にコストが増加して、コストの増加面は計画を上回った」と、業績の急激な悪化の背景要因を説明しています。
ベッド・バス・ビヨンドの株価急落は先述した通りですが、株価は52週高値に対して7割も下の水準で、52週の安値を更新しています。
また、先週の21日に物流大手のフェデックスが発表した、6-8月期の売上高は220億ドル(前年同期比+13.9%)、営業利益は14億9000万ドル(同-9.1%)となりました。フェデックスの決算内容は、22日付のこのコーナーに記載していますが、以下に再掲します。
「フェデックスでは6-8月期決算の事業環境について『労働力の確保に影響が出た。ネットワークの非効率性や賃金の上昇、購入費・輸送費の増加などで、前年同期比では約4億5000万ドルのコスト増加になった』としています。物流企業におけるコスト上昇圧力が明らかになりました。フェデックスは、第1四半期の業績が予想を下回ったとして、業績見通しを下方修正しました。」
フェデックスの株価は、利益大幅減少が明らかになった翌日の22日に229.08ドル(-22.99ドル)となりました。そして昨日30日の終値は219.29ドルです。フェデックスの株価は、30日に52週の安値を付けています。
決算発表を行ったフェデックスやベッド・バス・ビヨンドの業績が、サプライチェーンの混乱に伴う悪影響を受けて、投資家の期待を裏切る内容になり、株価が52週の安値を更新しています。もちろん、このパターンが全ての企業に当てはまる訳ではありませんが、このような状況で、業績動向に対する警戒感が高まるのは、当然でしょう。
業績面への警戒感が全般的に強まると、多くの企業の株価がディスカウントされます。実際に業績面が悪くなる企業が増えます。しかし、警戒感が高まる中でも「実は堅実な業績動向にあった」という決算が発表された企業の株価は、経営基盤の強さが再評価されて上昇します。昔から「ピンチはチャンス」という言葉がありますが、思惑と事実の間のギャップがチャンスにつながるということでしょう。











