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「16日の米国株は小動き」

「8月小売売上高は前月比0.7%の増加」

「9月フィラデルフィア連銀製造業景況指数は上昇」
「9月の"在庫指数"が急上昇」

 

 

16日の米国株は、前の日とほとんど変わらない水準で引けました。ニューヨークダウの下落率は0.1%台、ナスダック総合指数は上昇しましたが、上昇率は0.1%台でした。

 

 

16日に発表された経済指標を紹介しましょう。米国の8月の小売売上高は6186億ドルで、前月比で0.7%の増加となりました。8月の消費者動向については、ミシガン大学消費者センチメント指数やコンファレンスボード消費者信頼感指数等のソフトデータが急落していました。そのため、小売売上高についても、前月比でマイナスになるとの見方がありました。それに対して、0.7%の増加となりました。

 

 

8月の小売売上高を業態別に見てみましょう。

 

              前月比     前年同期比

全体           +0.7%   +15.1%

自動車及び自動車パーツ  -3.6%   +10.7%

家具           +3.7%   +15.6%

家電           -3.1%   +18.1%

食料品          +1.8%    +5.7%

ガソリンスタンド     +0.2%   +35.7%

衣料品          +0.1%   +38.8%

スポーツ・本       -2.7%   +19.8%

デパート         +2.4%   +28.6%

無店舗販売        +5.3%    +7.5%

外食           +0.0%   +31.9%

 

 

前月比で見ると、家具、食料品、デパート、無店舗販売の伸びが目立っています。一方で、自動車関連、家電、スポーツ・本の減少が見られます。自動車関連については、引き続き在庫不足が消費者の満足感を満たしていない状況と考えられます。また、無店舗販売や食品販売店が伸びて、外食店が伸び悩んだことを考慮すると、8月は、再び巣籠消費の傾向が強まったとの見方も可能でしょう。

 

 

前年同月比の売上高は大きく伸びています。従って、7-9月期の企業業績動向を考える上で、8月の小売売上高は安心感をもたらす内容になりました。

 

 

9月調査のフィラデルフィア連銀製造業景況指数も発表されました。現況指数は「+30.7」で、8月の「+19.4」を大きく上回りました。前日発表されたニューヨーク連銀製造業景況指数と同様に、9月の製造業の景況感向上を示す数字です。

 

 

現況指数を項目別に見ると、大きく変化したのが「在庫指数」です。在庫指数は「+19.2」となり、8月の「-18.1」から、大幅に上昇しました。「在庫が増加している」と回答する企業の比率が、8月と比べると急増しています。モノ不足に直面している企業が自社内の在庫を大幅に積み増している行動を進めた結果、在庫が増えています。在庫の増加策は、取引先への発注増加による産業界全般の売上高増加につながります。

 

 

しかし、その後、平常に戻った場合は、在庫を消化させて発注を控える段階に入りますので、将来的には売上高減少の時期を迎える場合も出てきます。

 

 

フィラデルフィア連銀の製造業指数で「期待指数」については、8月の「+33.7」に対して「+20.0」に低下しました。6か月先には、足元が強くなった反動が訪れると見る企業も増えました。

 

 

米国時間17日には、ミシガン大学の消費者センチメント指数9月分速報値が発表されます。1か月前の8月13日金曜日に発表された8月速報値が、前月比で13.5%もの急低下になった経緯があります。ニューヨークダウは翌週初の8月16日に史上最高値を付けてから1カ月、高値を抜けなくなっています。消費者心理の急低下がニューヨークダウの高値更新を止めたとの考え方もできます。9月の消費者心理の改善が実現するのか、極めて重要な指標になります。





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